韓国プロサッカー連盟は、去る6月20日から7月15日までの4週間で選手追加登録を受け付け、Kリーグ1(1部)とKリーグ2(2部)で合計70人の登録が完了したことを発表した。
Kリーグ1は32人が登録を終えた。類型別では、△自由契約選手4人、△移籍4人、△レンタル6人、△新人契約3人、△準プロ契約3人、△軍入隊(金泉尚武)10人、△レンタル復帰2人などだ。韓国人選手は26人で、外国籍選手は6人となった。
Kリーグは38人が登録を終えた。類型別では、△自由契約選手12人、△移籍9人、△レンタル12人、△新人契約4人、△レンタル復帰1人などだ。韓国人選手は34人で、外国籍選手は4人となった。
追加登録期間が終了した15日基準で、2022年シーズンのKリーグ登録選手は計855人になった。Kリーグ1登録選手は449人(チーム平均37.4人)、Kリーグ2登録選手は406人(チーム平均36.9人)だ。
一方、国際移籍の場合、追加登録期間内に国際移籍証明書(ITC)発給申請が完了すれば、締め切り以降にも登録が可能だ。
現在、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のハンガリー代表FWマルティン・アダム(27)、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースの元ジョージア代表MFトルニケ・オクリアシュウィリ(30)、江原(カンウォン)FCのブラジル人FWガレゴ(25)、FCソウルの日本人MF小川慶治朗(30)、大田(テジョン)ハナシチズンのブラジル人FWカイザー(26)、慶南(キョンナム)FCのブラジル人FWカストロ(27)が申請を終えた状態だ。
ロシアとドイツの二重国籍を持つFWスタニスラフ・イリュチェンコ(31)が、全北現代からFCソウルに移籍した。イリュチェンコの移籍は、かつて浦項(ポハン)スティーラーズ時代にチームメイトだったセルビア人MFアレキサンダー・パロチェビッチ(28)との再会が実現したことで話題を呼んだ。
イリュチェンコはFCソウル加入後初試合の16日、大邱(テグ)FC戦で後半終盤に劇的なゴールを記録し、チームを勝利に導いた。
韓国代表DFイ・ヨン(35)は全北現代から水原(スウォン)FCにレンタル移籍した。イ・ヨンは2度のワールドカップ出場をはじめ、国際Aマッチ59試合に出場した現役韓国代表の右サイドバックだ。
全北現代のKリーグ5連覇、2020年シーズンの2冠(Kリーグ、FAカップ)のすべてをともにしたイ・ヨンは、残りシーズンを水原FCの後方を担う右サイドバックとして、持ち味の鋭いクロスを駆使して南アフリカ代表FWラルス・フェルトワイク(30)、元韓国代表FWイ・スンウ(24)らの得点力倍増に一役買う見通しだ。
Kリーグ2でMVP、得点王受賞経験のある北朝鮮代表FW安柄俊(アン・ビョンジュン、32)は、釜山(プサン)アイパークから水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスに移籍した。
水原FC所属の2020年シーズン、釜山所属の2021年シーズンと2季連続でKリーグ2得点王に輝いたアン・ビョンジュンは、水原三星の攻撃力強化に大きく貢献するものとみられる。実際、アン・ビョンジュンは7月16日の蔚山現代戦でKリーグ1初ゴールを記録した。
城南(ソンナム)FCが獲得したMFミロシュ・ライコビッチ(28)、江原(カンウォン)FCが獲得したFWバルシャ・セクリッチ(23)は、2人ともモンテネグロ代表経験者だ。現在、ミロシュは5試合3ゴール、バルシャは4試合2ゴールで、各所属チームの攻撃をけん引している。
大邱(テグ)FCが、釜山に放出したブラジル人MFブルーノ・ラマス(28)の代役として獲得した同郷のMFダニエウ・ペーニャ(23)は、豊富な運動量と鋭い左足キックを兼ね備えている。デビューを飾った7月16日のFCソウル戦でも、優れた活躍で今後をさらに期待させた。
水原三星に加わった元日本代表MF齋藤学(32)も、3試合を消化してすぐにチームに溶け込んでいる。
蔚山現代が獲得したハンガリーリーグ得点王出身のマルティン・アダムは、191cmのフィジカルを誇るストライカーだ。また、全北現代が獲得したトルニケもジョージア代表経験者のトップ下で、速いスピードを強みとする。2人はまだチームに合流できていないものの、蔚山現代と全北現代の首位争いをさらに激しくするものとみられる。
韓国代表MFファン・インボム(25)は、ロシア・プレミアリーグ所属選手に対する国際サッカー連盟(FIFA)の特例措置適用を受け、4月にFCソウルと短期契約を結び、Kリーグに復帰した。そして7月15日、追加登録機関の締め切りを控え、FCソウルとの契約を延長して再登録することになった。
仁川(インチョン)ユナイテッドは、Kリーグ1得点ランキング1位を走っていたモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(30)が、日本のヴィッセル神戸に移籍して生じた空白を、慶南FCのブラジル人FWエルナンデス(22)で埋めた。
城南FCとFC安養(アニャン)はMFシム・ドンウン(32)とMFチョン・ソクファ(31)をレンタルトレードし、攻撃陣の強化を図った。
Kリーグ1では、水原三星がガンバ大阪から完全移籍で獲得したDFシン・ウォノ(21)をはじめ、安柄俊、MFチョン・ホジン(22)、MFイ・ジョンソン(29)、齋藤学の5人を獲得し、今回の追加登録期間で最多を記録した。
Kリーグ2では、釜山が元愛媛FC、栃木SCのDFハン・ヒフン(31)、元大宮アルディージャのDFキム・ドンス(27)のほか、GKファン・ビョングン(28)、DFイ・ハンド(28)、MFチョン・ウォンジン(27)、DFキム・サンジュン(20)、FWオ・ジョンウォン(23)、MFムン・チャンジン(29)、FWキム・ドヒョン(31)、ラマスの10人を獲得し、最多を記録した。
(翻訳・編集=ピッチコミュニケーションズ)
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