すべての関係者が期待している。監督はもちろん、チームメイトまで、7年ぶりに韓国女子代表へと復帰したFWパク・ウンソン(35、ソウル市庁)について「代表にとって大きな力になる」と口をそろえている。
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来る7月19日から日本で開催されるE-1サッカー選手権。韓国女子代表は去る6月30日に大会に臨むメンバーを発表したが、そこにパク・ウンソンの名前も含まれていた。
同月のカナダ遠征で7年ぶりに代表復帰を果たしたパク・ウンソン。1986年生まれのベテランは、今回のE-1選手権に臨むメンバーにも選ばれ、大会に向けた準備を本格的に進めている。
韓国女子代表を率いるコリン・ベル監督は、パク・ウンソンの“フィジカル”に注目した。
パク・ウンソンは身長182cmの体格を誇る大型フォワードだ。ベル監督は招集当時、彼女について「試合中、必要な瞬間に投入することで、試合の流れを一気に変えられる選手」とし、「ほかの選手にはない、自分だけの持ち味がある」と高く評価した。
カナダ遠征でのカナダ女子代表戦では、ベンチ入りしたものの出場機会は与えられなかった。ただ、ベル監督は「来年のW杯まであと12カ月残っている。それまでに体力を作らなければならない。彼女の武器である長身を活かした空中戦の強化など、試合の流れによっては積極的に投入する予定だ」と、パク・ウンソンを積極的に活用する考えを明確に示した。
選手たちもベル監督の考えに同調した。現在の韓国女子代表で最年長はGKキム・ジョンミ(37、仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)だが、フィールドプレーヤーに限れば35歳のパク・ウンソンが最年長となる。チームメイトは彼女の率先して見本を示す姿、そしてパフォーマンスの面に期待を寄せている。
韓国女子代表の絶対的エースであるMFチ・ソヨン(31、水原FCウィメン)は、「2015年カナダ女子W杯を一緒に戦って以来、オンニ(姉さん)とは7年ぶりに再会した。どんな状況、局面で投入されるかはわからないが、“スペシャルなカード”だと思う」と語った。
キャプテンのDFキム・ヘリ(31、仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)は、パク・ウンソンがピッチ外でもたらすポジティブな効果も明かす。
「私が初めて実業団のチームで生活をしたとき、オンニの助けを受けて成長することができた。ウンソンオンニは本当に心強い存在だ。オンニを頼ることもできるし、アドバイスを求めることもできる。素晴らしい選手ということは全員が知っている事実。ベテランなだけに、後輩たちはオンニを見てたくさん学んでほしい。いつも皆の模範になる選手だ。キャプテンとしてとてもありがたいし、オンニと一緒に代表でプレーできるその日を待ちわびている」
パク・ウンソンは、久しぶりの代表復帰もすぐにチームに馴染んだ。最初のぎこちなさもいつの間にかなくなり、7月6日の練習中も笑顔が絶えなかった。
「監督が大事にしてくれていることをストレートに感じる。ほかの選手には“ウンソンを温室の中の草花だと思って接してくれ”言っていて、チームメイトと笑い合ったりもする」というパク・ウンソンは、「チームの雰囲気が本当に良い。ここで気を使うのはサッカーだけ。自由で気楽な雰囲気で、楽しく過ごせている」と笑顔を見せた。
なお、韓国女子代表は来る7月16日、E-1選手権が行われる日本に出国する。その後、19日の初戦で日本と激突し、23日に中国、26日に台湾と対戦する。会場はいずれも茨城県立カシマサッカースタジアムとなる。
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