韓国代表の正GKキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)の蔚山現代への復帰が秒読みに入った。
移籍市場関係者によると、韓国に滞在しているキム・スンギュは7月24日、蔚山を直接訪れる。彼が今夏、3年間の日本生活を清算してKリーグ復帰を打診しているという話は周知の通りだ。
今シーズンからJリーグは試合ごとに出場可能な外国人選手の数を5人に制限しており、神戸はアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキなどワールドクラスの選手を多数保有しているため、キム・スンギュは出場機会が大幅に減った。
帰国の意思を明らかにしたキム・スンギュを迎え入れるために、他クラブも積極的なラブコールを送ったが、今は交渉のテーブルをたたんだ状態にある。最終的にキム・スンギュは、古巣である蔚山と再び手を握る見通しだ。
早々と手を握った両者の交渉は、Kリーグの移籍市場の締め切りが2日前に近づき、急速に進んだ。行政手続と公式発表のみを残した状態と思われる。
そもそもキム・スンギュは“蔚山の息子”だ。
蔚山のユースチームである現代中-現代高を経て、2006年に蔚山でプロデビューした。 2015年まで10シーズンの間に112試合、蔚山のゴールを守った。2016年に神戸に移籍してからも、ずっと正GKとして活躍した。
しかし昨シーズン終盤から出場機会が減り、今シーズンは12試合出場にとどまっている。蔚山も神戸との決別を念頭に置いて、着実にキム・スンギュを見守ってきた。
蔚山は今シーズン、2005年から果たせていないリーグ優勝に挑戦している。今年は優勝のチャンスという判断のもと、夏の移籍市場でも積極的に動いてきた。外国人MFミッケル・ディスケルドを迎え入れ、オーストラリア出身のジェイソン・デイビッドソンまで引き入れた。
もしキム・スンギュが加わる場合、オ・スンフンとともに、ゴールキーパーまで全ポジションでダブルチームを構成することができるようになる。キム・スンギュの復帰によって、蔚山の優勝に向けた挑戦に弾みがつく見通しだ。
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