パク・ミンジ(23)が10カ月ぶりに“女王の帰還”を知らせた。
5月13日から15日にかけて、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市の水原(スウォン)CCで行われた韓国女子ツアーの「2022 NH投資証券レディースチャンピオンシップ」ではパク・ミンジが優勝。
15日の最終ラウンドでは5バーディ・3ボギーの2アンダーで「70」とし、通算11アンダーの「205」で見事トロフィーを掲げた。同大会で初優勝した昨季に続く2連覇を達成したパク・ミンジには、優勝賞金1億4400万ウォン(日本円=約1440万円)が贈られた。
パク・ミンジは同日、第2ラウンドまで首位タイを記録したファン・ユミン(19)と熾烈な優勝争いを繰り広げた。17番ホールまで同打数を記録するほどの僅差だ。最終18番ホールで勝敗が決する白熱の展開で、現地に訪れた多くのギャラリー、テレビ観戦のゴルフファンの注目を集めた。
パク・ミンジは昨シーズン、2016年のプロ転向以降でキャリアハイと言える一年を過ごした。1シーズンで6勝を獲得する圧巻の活躍で、年間MVPに相当する大賞はもちろん、賞金女王にも輝き、次世代の韓国女子ゴルフを代表する選手に浮上した。
もっとも、その6勝もシーズン前半に獲得したもので、後半戦は苦しい戦いが続き1勝も挙げられなかった。6勝を記録した前半戦には、申ジエ(34)が保有する1シーズンの最多勝利数「9勝」の更新に期待が集まったが、実際には連戦による体力低下で後半戦は本来の実力を発揮できなかった。
加えて、今季も開幕からパク・ミンジに苦難が襲った。開幕戦「ロッテレンタカー女子オープン」を新型コロナウイルス感染のため欠場し、出場2大会目の「ネクセン・セントナインマスターズ2022」は新型コロナの後遺症のため第1ラウンド終了後に棄権。以降はコンディションを回復し、出場した大会で着実にトップ10以内をマークしていたが、優勝にはあと一歩遠かった。
それだけに、昨年7月の「DAEBO hauseDオープン」以来、約10カ月ぶりの優勝でパク・ミンジは満面の笑顔を取り戻した。今季から有観客開催が復活したなか、パク・ミンジは今季初勝利とともに通算11勝目を達成し、自身通算2度目となるタイトル防衛に成功した。
パク・ミンジは大会後の記者会見で、「昨季にすべての日程を終えた後、たくさん涙を流しました。後半戦に一度も優勝できなかったことに対して残念な気持ちを抱くとともに、選手としての力量に対しても多くのことを考えました」と、昨季終了後に抱いた率直な思いを吐露。
そして、「今シーズンを迎えるにあたって覚悟したことは“1勝を獲得する”でした。その目標を達成できて嬉しいです」と笑顔で伝えていた。
なお、今大会には日本ツアーでも活躍したイ・ボミ(33)とアン・ソンジュ(34)が出場していたが、いずれも予選敗退に終わっていた。
韓国女子ツアーは次戦、5月18日から22日にかけて「2022斗山マッチプレーチャンピオンシップ」を開催する予定だ。
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