【韓国の視点】ACL組首位「ゼロ」のKリーグ勢…出場4チームの決勝トーナメント進出の可能性は?

2022年04月27日 サッカー #ACL #Kリーグ

依然として霧のなかだ。

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Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は4月26日、ソウルのサッカー会館で週間ブリーフィングを実施。

現在行われているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージの順位算定方式と、韓国勢4チーム(全北現代モータース、蔚山現代、大邱FC、全南ドラゴンズ)の展望について説明した。

ACL東地区は現時点でグループ第4節まで終了しており、残り2試合の結果次第で決勝トーナメント進出チームが決まる。

韓国勢は、グループFの大邱(テグ)FCとグループHの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが2位。グループGの全南(チョンナム)ドラゴンズとグループIの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が3位に位置している。

大邱FC:完敗喫したセーラーズにリベンジなるか

まず、グループFの大邱FCは、初対戦で0-3とまさかの完敗を喫したライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)との最終節が非常に重要となる。

グループステージでは勝ち点で同率に並んだ場合、当該チーム間の対戦成績が優先されるため、なおさら勝利が求められる。ほかの韓国勢と比べて多少は楽であることに変わりはないが、残り2試合をすべて勝利で終えることが必要だ。

グループ最大の難敵とされた浦和レッズ(日本)相手に1勝1分を収めたため、2試合全勝で勝ち点6を獲得することができれば、大邱FCの首位通過が確定する。

(写真提供=AFC)大邱FCのブルーノ・ラマス

全北現代:横浜FMとの最終戦がカギを握る

韓国勢で唯一無敗の全北現代も、決勝トーナメント進出へ比較的有利な立場に立っていると言える。

グループHの全北現代は現時点で2勝2分の勝ち点8とし、3勝1敗の勝ち点9で1位の横浜F・マリノス(日本)と1ポイント差としている。このため、最終節の横浜FM戦が重要な一戦となることは間違いない。

仮に2位となった場合でも、全北現代はここまで未勝利のシドニーFC(オーストラリア)、ホアンアイン・ザライFC(ベトナム)相手に敗れていない。つまり、損害を被った勝ち点が少ないため、決勝トーナメント進出に有利な状況を維持している。

(写真提供=AFC)全北現代の邦本宜裕(左)

全南:グループ突破に赤信号

2部チームながらカップ戦王者としてACLを戦う全南は、グループ突破に赤信号が灯った状態だ。

グループGの全南は現在まで1勝1分2敗の勝ち点4で3位。2勝2分で勝ち点8の2位メルボルン・シティ(オーストラリア)とは4ポイントも離れている。

ただ、決勝トーナメント進出の可能性がまったくないわけではない。全南が残りのユナイテッド・シティ(フィリピン)戦、BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)戦で全勝し、裏でメルボルン・シティが1分1敗に終われば、勝ち点で上回り2位に入ることができる。

もっとも、仮に2位に上がった場合でも、2位チームのうち決勝トーナメントに進出できる成績上位3チームに入れるかは定かではない。

(写真提供=AFC)全南ドラゴンズの佐藤優平(中央)

蔚山現代:川崎、ジョホールと勝ち点争いで不利

国内リーグでは無敗で首位独走中の蔚山現代も、ACLでは楽観的な状況にない。

グループIの蔚山現代は2勝1分1敗の勝ち点7で3位とし、2勝2分の勝ち点8で1位の川崎フロンターレ(日本)、2勝1分1敗の勝ち点7で2位のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に後れを取っている。

同組では自国マレーシア開催で地の利があるジョホールが善戦を見せている。蔚山現代も第2節での初対戦で1-2とまさかの敗北を喫した。

残り2試合の日程を見ても、蔚山現代は勝ち点争いで多少不利な立場にある。

蔚山現代は順位争いを繰り広げる川崎、ジョホールと対戦。一方、川崎とジョホールは最下位の広州FC(中国)との対戦が含まれており、ターンオーバーを稼働することができる。

つまり、蔚山現代が今後、どちらか1試合でも引き分けに終われば、2位争いに巻き込まれる可能性が濃厚となる。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)蔚山現代の天野純

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