“ア・リーグ最高の打者”が驚愕したリュ・ヒョンジンの「進化」とは

今シーズンを控えてカットファストボールよりも遅いが、曲がる角度が大きいスライダーを特訓した。スプリングキャンプでもスライダーを使っていた。

しかしリュ・ヒョンジンは、今シーズンを前にスライダーをあきらめた。

スプリングキャンプ期間、ブルペンピッチング後に捕手オースティン・バーンズと深みのある会話を交わし、バーンズはカットファストボールがあるのにスライダーまで投げる必要はないとの意見を伝えた。リュ・ヒョンジンは苦心の末、現在投げている4つの球種の完成度をより高めるという決断を下した。

今シーズンのリュ・ヒョンジンはカットファストボールを、右打者基準で内角と外角に広く使っている。場合によってはド真ん中に投げ、直球を狙っている打者からゴロを誘導する。球速もまた、自在に調節する。内角カットファストボールは140キロ前後、外角カットファストボールは135キロほどだ。

アメリカのスポーツ専門メディア『Sports Illustrated』は5月19日、リュ・ヒョンジンがメジャーリーグ最高投手に進化した要因のひとつとして、カットファストボールを挙げた。

統計専門サイト『FanGraphs Baseball』によると、リュ・ヒョンジンはカットファストボール部門でメジャー全体の球種の価値5位、ナショナルリーグ3位に上がっている。チェンジアップはリーグ1位だ。

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トレードマークのチェンジアップに加え、カットファストボールまで駆使することで、160キロの剛速球がないにもかからず、世界最高の舞台を征服しているのだ。

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