優れた美貌とスタイルで日本でも注目を集める韓国女子ゴルファーのパク・キョル(25)がシード喪失の危機に瀕している。
11月5日から7日にかけて済州島(チェジュド)のエリシアン・カントリークラブで行われる韓国女子ツアーの「第15回S-OILチャンピオンシップ」(賞金総額7億ウォン=約7000万円)。
パク・キョルは5日の第1ラウンドを5アンダーの「67」とし、1位グループと1打差の2位タイで終えた。
2015年のプロ転向後、2018年10月の「SKネットワークス・ソウル経済レディースクラシック」での初優勝を最後に勝利から遠ざかっているパク・キョル。
特に今シーズンは序盤から不調に苦しみ、ここまで出場26大会で予選通過は12大会のみ。トップ10以内は6月の「セルトリオン・クイーンズマスターズ」(9位)のみで、トップ5入りは一度も果たせておらず、賞金ランキングでも69位(9590万1333ウォン=約960万円)と、来季シードが与えられる60位以内からも外れている。
今回の「第15回S-OILチャンピオンシップ」で5位以内に入ることができれば、賞金ランキングで60位以内に入り、来る11月12日から14日にかけて行われるシーズン最終戦「SKスィルドス・SKテレコム・チャンピオンシップ2021」(賞金総額10億ウォン=約1億円)で来季シード権を確保できるチャンスが与えられる。
ただ、仮に5位以内を逃し賞金ランキングで70位圏外となれば、最終戦に出場することはできなくなり、“地獄のレース”と呼ばれる正規ツアーシード順位戦を戦わなくてはならなくなる。
つまり、第1ラウンドでの好調を維持できるかどうかで、来シーズンの運命も大きく左右されるわけだ。
第1ラウンド終了後、「前半からショットやパットを全体的に上手くできて、連続バーディも記録できた。特にパットが良かった。6~7メートルのロングパットもいくつか入った。後半は少し惜しかったが、それでも良い結果で締めくくることができた」と振り返ったパク・キョル。
シード喪失の可能性に対する危機感を問われると、「考えすぎるとどんどんダメになってしまうパターンをたくさん目にしてきた。だから自分としては少し気楽に考えようとしている」と、かえって焦り過ぎないことを強調した。
両親の存在もパク・キョルにとって大きな支えだという。「両親が良い言葉をたくさんかけてくれる。特に父親のおかげで多くのパワーをもらった。上手く行っているときは特に喋ることもなかったが、今年は色々と話を交わしている。そのおかげで心が楽になった。圧迫感もない」という彼女は、「“下がってもまた上がれる実力は十分あるから、あまりストレスを感じないで”という言葉が記憶に残っていて、心に響いた」と伝えた。
今大会は全3ラウンドで行われるだけに、残り2日間がパク・キョルにとって重要だ。「3ラウンドの大会なので有利かもしれないが、週末の天気が良くないと聞いている」というパク・キョルは、「第2ラウンドでは落ち着いてショットしながらも、チャンスが来たら攻撃的に打ちたい」と意気込んだ。
◇パク・キョル プロフィール
1996年1月9日生まれ。韓国・全羅南道出身。身長167cm。2014年の仁川アジア大会の女子ゴルフ個人戦で金メダルを獲得すると、同年にKLPGAに入会しプロデビュー。2018年10月の「SKネットワークス・ソウル経済レディースクラシック」で初優勝を飾る。2016年から現在まで5年連続でKLPGA広報モデルに選ばれており、 ファンの間では“韓国で最も美しい女優”キム・テヒにそっくりとも言われている。
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