4月は残酷な月なのか。カン・ジョンホ(ピッツバーグ・パイレーツ)とオ・スンファン(コロラド・ロッキーズ)の今季スタートが良くない。
ただ、時間が“薬”だ。カン・ジョンホとオ・スンファンは、暖かい気温とともにコンディションが上がってくるとの自信を見せている。
4月14日現在、カン・ジョンホは打率0.105(38打数4安打1本塁打)、9打点を記録している。オープン戦16試合で7本塁打、11打点、OPS(出塁率+長打率)1.113としていただけに、シーズン開幕後、その勢いは衰えた。
4月14日(日本時間)のワシントン・ナショナルズ戦でスタメン落ちしたカン・ジョンホは、2-3でリードされた9回表1死1、2塁、代打で出場したが三振に終わった。
しかしカン・ジョンホは、淡々としている。彼は「不振だとするには、まだ10試合が終わっただけだ。気温が寒くてバットが最後まで振り切れていない感じがある。暖かくなったら変わるだろう」と自信を見せた。
実際に猛打を振るったオープン戦はピッツバーグ、シカゴなどより気温が高いフロリダ州で行われた。
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オ・スンファンも6試合に登板して、5イニング4失点とスタートが悪い。シーズン序盤の寒さに困難を感じている。4月10日に登板し、翌11日の同じ場所で行われたアトランタ・ブレーブス戦は、大雪予報で順延された。
4月14日のサンフランシスコ・ジャイアンツとの遠征試合では、2-3でリードされた8回裏、チームの3番手として登板し、アウトカウントをひとつも取れないまま被安打1、四球1で2失点した。記録上、三振もあったが、振り逃げだった。オ・スンファンの防御率は3.60から7.20に悪化した。
周囲の懸念の混じった声に対してオ・スンファンは、「まだ数試合しか投げていない今の時点で“球速が出ていない”、“不振だ”というのは早い。私はスロースターターだ。体調が良くなるほど球速も、球威も良くなる」と自信を見せた。
2018年シーズン終盤に復帰して、3試合で6打数2安打を記録したカン・ジョンホは、今シーズンでの再起を狙っている。しかし2年のブランクがあるだけに、アメリカの時差と地域ごとに異なる気温に適応する時間がもう少し必要だ。
オ・スンファンも昨シーズン途中、トロント・ブルージェイズからロッキーズにトレードされた後、初めてシーズンの準備をした。昨年7月末にロッキーズのユニホームを着たという点を踏まえると、オ・スンファンに4月のクアーズ・フィールドはまだ不慣れであると見ることができる。
現時点までのカン・ジョンホとオ・スンファンの成績は、失望に値するかもしれない。しかしカン・ジョンホとオ・スンファンは、いずれも今後良くなるという自信に満ちている。すでにメジャーリーグに適応した選手たちだけに、信用したい。
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