東京パラリンピックが開幕。歴代2番目の規模で参加する韓国は何を目指すのか

2020東京パラリンピックが8月24日から9月5日までの13日間開かれる。大会組織委員会によると、181カ国からのべ4400名余りの選手たち参加するという。

韓国は今大会に159名(選手86名、役員73名)の選手団で来日する。規模としては1988年ソウル大会(366名=選手236人名・役員130名)に続く歴代2番目の多さだ。

大韓障がい者スポーツ協会が掲げている目標は、「14種目で計34個(金4個、銀9個、銅21個)のメダルを獲得し、総合20位圏」(大韓障がい者体育会)。

ちなみに韓国は2008年北京大会では金メダル10個で13位、2012年ロンドン大会では金メダル9個で12位、2016リオデジャネイロ大会では金メダル7個で20位となっている。

金メダルが期待されている種目は、ボッチャ、卓球、バドミントンなど。また、車いすバスケットボールは2000年シドニー・パラリンピック以後、20年ぶりに出場権を獲得して東京パラリンピックに挑む。

「選手たちには自分自身だけの目標や限界を設定し、それを超えてほしいと伝えました」と語るのは大韓障がい者体育会のチョン・ジンワン会長だ。会長自身もかつてはパラアスリートで、000年シドニー・パラリンピックの射撃で世界新記録を達成して金メダルを獲得した。

選手たちを激励するチョン会長

「最初(1996年アトランタ・パラリンピック)に出場した時は、どうしても1位になりたかった 金メダルを取るために出場したわけですが、できなかった。4年後、メダルへの欲を捨て、自分自身の目標に挑戦したら、世界記録と金メダルになりました。そんな経験談を選手たちに伝えました」(チョン・ジンワン会長) 

韓国にはパラスポ―ツ専門のナショナルトレーニングセンターがある。京畿道(キョンギド)の利川(イチョン)市にある利川選手村がそれだ。選手たちはそこで日夜トレーニンに励み、4月下旬からはワクチン接種も済ませて東京パラリンピックに照準を合わせてきたという。

そんな選手たちをサポートすべく、大韓障がい者体育会は東京五輪同様、給食センターを運営するという。

【関連】【2020東京】気になる韓国選手団の弁当の中身は?給食センターはどんなところなのか

「韓国人は韓国料理を食べてこそ力が出る」と話しながら笑ったチョン会長。大韓障がい者体育会は、栄養食や健康管理、そして選手らの好みも考慮し、利川選手村内での弁当の試食過程もすでに経ているらしい。

「今回の東京パラリンピックを通じて、韓国でも多くの人々に障がい者スポーツに対する関心を持っていただければと思ってます。その伝道師として大会に挑む選手たちを全力でサポートていきたいと思ってます」(チョン・ジンワン会長)

東京パラリンピックが終われば、韓国では10月から第41回全国障がい者体育大会が開かれる。そういった過程を通じて、パラスポ―ツへの関心を持続させたいという韓国。その健闘を大いに期待したい。

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