東京五輪は韓国サッカーの黒歴史に…Kリーグの犠牲もムダにした衝撃的大敗

犠牲になった側の立場としては、物足りなさや空しさがさらに大きくなるしかない。

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U-24韓国代表は、7月31日に韓国サッカー界の黒歴史に残る大敗を喫した。東京五輪・男子サッカーの準々決勝でU-24メキシコ代表に6ゴールも許し、3-6で敗れたのだ。

攻撃陣は3得点の奮闘を見せたが、守備陣が崩壊して屈辱を味わった。目標としていたメダル獲得には遠く及ばず、手ぶらで大会を去ることになった。

実際のところ、ベスト8という結果はそれほど悪い成績ではない。韓国は2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得したが、そのほかの大会で入賞した経験がない。前回の2016年リオ五輪でも、今大会と同じ準々決勝で脱落した。

(写真=聯合ニュース)U-24韓国代表

問題は結果よりも過程だ。東京五輪を控え、U-24韓国代表はさまざまな議論を巻き起こしていた。その一つがKリーグの一方的な犠牲だ。

今年初め、U-24韓国代表は候補選手を招集して練習を行った。海外組はシーズン真っ只中で招集不可能だったため、国内組のみを呼び寄せて練習を実施した。もっとも、Kリーグの各チームも新シーズンを準備する重要な時期ではあったが、大局的な観点から代表招集に応じた。

ACL出場チームも招集に応じたが…

大会直前も同様だった。キム監督は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージを控えていた全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、浦項(ポハン)スティーラース、大邱(テグ)FCの選手たちも直前練習に招集したのだ。

ACLグループステージ開幕前の6月中旬は、最終リストを確定しても良い時点だった。しかし、キム監督は選手をさらに几帳面に確認することを選択した。

結果、FWソン・ミンギュ(21、浦項→全北現代)やFWイ・ドンジュン(24、蔚山現代)、MFイ・ドンギョン(24、蔚山現代)、MFウォン・ドゥジェ(23)、DFソル・ヨンウ(22、蔚山現代)、DFチョン・テウク(24、大邱FC)、DFキム・ジェウ(23、大邱FC)、MFチョン・スンウォン(24、大邱FC)、GKソン・ボムグン(23、全北現代)、DFイ・ユヒョン(24、全北現代)らを招集し、もう一度テストの期間を過ごした。

選手に年俸を支払うKリーグのチームは、ACLという大きな国際大会で主力選手を起用できなくなる損害を甘受しなければならなかった。

実際、当時のKリーグ関係者やファンの間では、キム監督の選択を否定的にとらえる見方が支配的だった。最終リストを確定していたのであればともかく、そうではなかったために世論も肯定的なはずがなかった。

幸いにもKリーグ勢は全4チームが決勝トーナメント進出を決めたが、仮に悪い結果に終わっていたのであれば、キム監督にかかる責任はさらに重かったはずだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ハクボム監督

万が一、韓国が準々決勝で勝利してベスト4入りし、メダルを獲得していたのであれば、Kリーグのチームも一緒に笑うことができた。

だが、結果的にはメキシコ戦で韓国サッカー史上5番目に多い失点を記録し、なすすべなく崩れた。韓国でよく言われる「チョッチャルサ(“負けたがよく戦った”を意味する韓国語の略語)」でもなかった。

東京五輪で成し遂げた成果がないため、Kリーグのチームからすれば虚しくなるのは当然だ。

とあるクラブの関係者は、「今年は多くの犠牲を払ってきただけに、どうせならメダルを獲得してくれることを願っていた。ただ、こうなってみると私たちも心が痛い」とやるせなさをあらわにした。

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