「我々より弱いチームはいない」
U-24韓国代表を率いるキム・ハクボム監督は、一切笑顔を見せず慎重にこう語った。
4月21日に東京五輪男子サッカーの組み合わせ抽選会が行われ、韓国はホンジュラス、ルーマニア、ニュージーランドと同じグループBに入った。
これを受け、キム監督は「どのチームも侮ることはできない。最善の準備をしなければならない」と声を高めた。
キム監督はこの日、組み合わせ抽選会を前にチャ・サングァンコーチ、韓国サッカー協会(KFA)のイ・ジェチョル広報首席マネージャーとともに、ソウルにある北漢山(プッカンサン)登山に出た。
イ・ジェチョルマネージャーは「監督が北漢山の頂上で組み合わせ抽選会の結果を確認し、心を新たにしたいとおっしゃられたので、登ることになった。Kリーグの試合もある日なので、チャコーチ以外のスタッフは現場に異動し、選手のチェックを行った」と述べた。
北漢山頂上の機運が通じたのだろうか。組み合わせ抽選会の結果、韓国は“最高の組”に入ったという評価を受けた。
しかし、キム監督は緩んだ雰囲気が懸念されるようで、「簡単なことなんて1つもない」と改めて強調した。
KFAが公開したインタビュー映像の中で、キム監督は北漢山の仁寿峰(インスボン)をバックに組み合わせの結果や本大会に向けた意気込みを明らかにした。
特に、7月22日にカシマスタジアムで行われるグループステージ初戦のニュージーランド戦の重要性を言及。「第1戦は渾身の力を尽くさなければならない試合だ」とし、「ニュージーランドをしっかり分析し、勝てる試合運営をする」と強調した。
また、「全チームの選手1人1人、全試合を分析する。対応戦略を立て、どの選手を選ぶかを決めるとし、本大会に向けて本格的なカウントダウンが始まったことを示した。
U-24韓国代表は来る6月の国際Aマッチ期間、本大会で対戦する相手のスタイルに合わせ、他国を招いて親善試合を行う予定だ。韓国は銅メダルを獲得した2012年ロンドン五輪を超える歴代最高成績に挑戦する。
一方、ロンドン五輪当時U-23韓国代表を率いたホン・ミョンボ監督(現・蔚山現代指揮官)は、今回の組み合わせ抽選会の結果について「皆さんがたくさんお祈りして(望んだ組に)なったようだ」と冗談を述べると、「オリンピックが開かれる7月は(日本は)とても湿度が高いが、我々は現地適応をしなくてもいいだけに有利だ」と語った。
続けて、「外信が韓国を金メダル候補に挙げていたが、実際に金メダルを獲得し、困難な時期に国民に大きな喜びをもたらしてほしい」とエールを送った。
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