“ロンドン五輪以上”を宣言!U-24韓国代表キム・ハクボム監督が「トーナメント強者」と呼ばれるワケ

アジアを制したU-24韓国代表は今、世界の舞台に挑戦状を突き付けている。

U-24韓国代表、国内合宿でKリーグチームを“3戦11発”圧倒

U-24韓国代表を率いるキム・ハクボム監督は“アジア専門家”だ。

城南(ソンナム)FCを率いた2015年には、地方自治体を主体とする市民クラブとして初めてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でベスト16入りを果たした。

さらには、U-23韓国代表(現U-24韓国代表)を率いて2018年ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得すると、昨年1月のU-23アジア選手権でも優勝を達成した。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23アジア選手権で優勝した当時のU-23韓国代表。中央がキム・ハクボム監督

アジア強豪国の一国に挙げられる韓国だが、いざトーナメントに出場すると苦戦するケースが多かった。自国以外で開かれたアジア大会においては、1978年のバンコク大会以降、実に40年間も金メダル獲得がなかったのだ。U-23アジア選手権に至っては初の優勝だった。これだけでも、キム監督が生み出した成果がどれだけ大きいかわかる。

キム監督は“勉強する指導者”

次なる段階は世界の舞台での挑戦だ。アジアを征服したキム監督は、オリンピックという新たな舞台で自身の指導力を立証しなければならない。

キム監督は銅メダルを獲得した2012年ロンドン五輪以上の成績を収めることを公言した。つまり、目標は最低でも決勝進出という意味だ。ただ、本大会には欧州や南米、アフリカなど世界各地の強豪国がそろって出場するだけに、口で言うほど簡単なことではない。

キム・ハクボム監督(右)

容易ではないチャレンジだが、韓国のサッカーファンがキム監督に期待する理由は十分にある。

まず、キム監督は基本的にトーナメントに強い傾向にある。短期決戦で選手の能力を極限まで引き出す方法を知っている。選手の特性を考慮して戦術を立て、精神を武装するための動機付けも上手い。兵役免除が大会のすべてではないが、選手たちも未来のために最善を尽くすしかない。

新型コロナウイルス感染症の影響も韓国に有利となるかもしれない。各チームを代表するトップクラスの選手の出場が不発に終わる可能性は高い。反面、韓国は最精鋭のメンバーでチームを構成し、大会に臨むことができる。

キム監督は“勉強する指導者”として有名だ。プロクラブの監督時代から、オフシーズンになると海外に出て短期研修に参加するなど、世界のサッカーの潮流を確認し、名将の指導法を研究した。このたゆまぬ努力によって、自分だけの戦術を構築しながらも決して流行を逃さない指導者へと進化した。

オリンピックはキム監督が再び立ち上がれる機会でもある。東京の地でもう一度指導能力を証明できれば、今後より高いレベルに飛躍できるきっかけにもなる。U-24韓国代表としても重要だが、キム監督個人にとっても重要な時間が近づいている。

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