韓国Kリーグ1(1部)の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスが頭を悩ませている。
水原三星はここまで3勝3分2敗の勝ち点12とし、12チーム中4位につけている。4月7日の第8節仁川(インチョン)ユナイテッド戦を0-0で引き分けたことで、FCソウル戦、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース戦と続いた連敗を免れた。
悩みは主力の負傷離脱による中盤の組み合わせだ。
チームを率いるパク・ゴナ監督は中盤の活動量を強調している。パク監督は赴任後、中盤をMFキム・ミヌ(31)、MFハン・ソクチョン(28)、MFコ・スンボム(26)と構成。3人は攻守にわたってチームに大きく貢献しており、彼らのおかげで両ウィングバックのDFイ・キジェ(29)とキム・テファン(21)も攻撃的なオーバーラップを仕掛けられている。
昨シーズンのリーグ戦で全27試合に出場したキム・ミヌは、今シーズンもここまで全試合出場を続けている。コ・スンボムも昨シーズンから主力に定着し、引き続き中核を担っている。ハン・ソクチョンも今シーズン7試合でフル出場中だ。それほど、彼らは今の水原三星にとって欠かせない選手なのである。
しかし、コ・スンボムはハムストリングの負傷で仁川戦を欠場した。大きなけがではないが、当分の間は離脱が避けられない。
同じ試合で前半のみのプレーにとどまったキム・ミヌは打撲傷を負ったため、来る11日の第9節済州(チェジュ)ユナイテッド戦に出場するかは決まっていない。水原三星は経過を見守った後、キム・ミヌの出場可否を決める予定だ。キム・ミヌまで抜けるとなれば、パク監督の悩みは深まるしかない。
パク監督は仁川戦で守備的MFにチェ・ソングン(29)を起用し、コ・スンボムの位置にハン・ソクチョンを据えた。
昨シーズンは負傷の影響で5試合の出場にとどまったチェ・ソングンは、この試合でパス成功率76.1%、インターセプト4回、遮断6回、獲得11回と悪くない動きを見せた。負傷交代したキム・ミヌの代わりに投入されたMFカン・ヒョンムク(20)も、取り消されはしたもののゴールネットを揺らし、期待に応える活躍を見せた。
パク監督は「中盤の選手が負傷したため悩みが多い」としつつも、「チェ・ソングンをはじめ既存の選手たちでしっかり準備しなければならない。彼らもよくやってくれるはずだ」と期待下院を示した。
強固な組織力と豊富な運動量を強みとする水原三星が、中盤の相次ぐ離脱に苦しめられている。
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