ペク・スンホの全北現代移籍に“古巣”水原三星が立場表明「Kリーグの未来のために円満な解決を」

2021年04月01日 サッカー #Kリーグ

水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスが、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに移籍したペク・スンホ(24)に対する立場を明かした。

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全北現代は3月30日、ドイツ2部のダルムシュタットからペク・スンホを獲得したことを発表した。ペク・スンホはバルセロナ下部組織出身のMFで、かつては“ネクスト・シャビ”と呼ばれた逸材だった。

ペク・スンホ

そんなペク・スンホは、今回の国内復帰の際に水原三星と激しく対立した。カギはバルセロナ下部組織入団時の支援金と損害賠償金だった。

結局、双方はKリーグの選手登録締め切りまでに意見をすり合わせることができなった。

水原三星は過去に支援した留学費3億ウォン(日本円=約3000万円)に14億2000万ウォン(約1億4200万円)の違約金を要求し、ペク・スンホ側はこれを拒否した。そして、ペク・スンホは全北現代へと移籍した。ペク・スンホと水原三星の争いは法廷に持ち込まれることとなった。

「ユース育成政策に対する重要な試金石になる事案」

こうしたなか、水原三星は3月31日に公式ホームページやSNSを通じて立場を表明。次のように伝えた。

「人材育成という大局的次元でユース時代からペク・スンホに支援してきたにもかかわらず、合意に違反して全北現代との契約を強行したペク・スンホ側の決定に、深い遺憾の意を表する」

「ユースサッカーは成人サッカーの根幹だ。ユーススポーツに対する関心と支援が不十分であったため、ユースサッカーはより多くの関心と支援が必要な分野である」

「しかし、選手が信頼を失い、クラブとの約束を履行しなければ、クラブとしてもユースサッカーを積極的に支援する動力を相当部分失うことになり、結果的にユースサッカーを支援する土台を失うことになる」

水原三星は続けて、「ペク・スンホは国内の他クラブに入団する場合、留学支援金を返還し、クラブの損害を賠償しなければならない」とし、「クラブは合意違反による責任範囲に酌量できるよう、ペク・スンホ側に留学支援金や選手の価値など、さまざまな考慮事項を説明している。もちろん、クラブは選手の価値に対する解釈は違う可能性がある点も伝え、円満な合意に至るため折衷点を探ろうと提案したが、選手側がこれに応じなかった」と伝えた。

最後に、「単に選手の契約不履行の問題にとどまるのではなく、韓国サッカーの未来を担うユース育成政策に対する重要な試金石になる事案と判断される。我々は韓国サッカーの根幹、選手個人の発展など総合的な事情を考慮し、本件の円満な解決のために努力するだろう。信義と誠実という価値がKリーグに根付くことを期待している」と述べた。

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