過去に横浜F・マリノスや柏レイソルで活躍し、現在はすい臓がんと闘病中のユ・サンチョル(49)が、自身に浮上した“危篤説”を自ら否定した。
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『スポーツ朝鮮』は3月29日、同紙記者にユ・サンチョル本人から直接電話が来たことを伝えた。ユ・サンチョルは電話で次のように語ったという。
「私はだいぶ良くなった。そのときは状況が良くなかったが、声もよく出ず、治療が大変で発音も難しい状況だったから、誰とも電話しなかったんだよ。今はご飯もよく食べるし、テレビも見ている。抗がん治療を受けるときに目に疲れが出たのが、誤って伝わったようだ。あの記事は誰が書いたんだ?心配しないで。私は約束したことがあるのに、このまま倒れると思うかい?」
前日の28日、とある韓国メディアはユ・サンチョルの知人のコメントを引用し、ユ・サンチョルが危篤状態にあることを報じた。同メディアはユ・サンチョルが片目を失明し、知人の面会もできない状況にあるとし、「3カ月前に送ったメッセージがまだ読まれていない」という知人のコメントも伝えていた。
だが、今回の『スポーツ朝鮮』によると、実際にユ・サンチョルの体に異常が生じたのは1月初旬のことのようだ。当時、突然頭痛を訴えたユ・サンチョルは、脳にがん細胞が転移したと診断され、手術を受けたという。
その後は体調も回復し、2月から放射線治療を再開。現在は家で過ごしながら通院治療をしている状況だという。同紙は「監督は通院治療を受けており、ハンバーガーを食べられるほど状況が良くなっている」というユ・サンチョルの側近のコメントも伝えた。
また、ユ・サンチョルのマネージャーは「ご夫人によると、現在(ユ・サンチョルは)元気に暮らしているという。今は通院治療中で、家で過ごしながら子どもたちといたずらをしている」とし、ユ・サンチョルが4月に脳のMRI検査を受けることも明かしたという。
ユ・サンチョルは仁川(インチョン)ユナイテッドの監督を務めていた2019年10月、すい臓がんの4期(ステージ4)であることを公表した。
同年11月には「グラウンドに早く復帰できるよう一日でも早く完治することが、多くの激励や応援に応える一番の道だと考えている」とし、「再びグラウンドに立てるようになることを約束する」とファンに伝えていた。
ユ・サンチョルはシーズン終了後に監督を退任。現在も闘病生活を続けている。
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