韓国Kリーグ1(1部)では、今シーズンも国内出身のウィンガーが活躍を続けている。
2021シーズンが去る2月27日に開幕してというもの、各クラブで外国人フォワードがコンディション調整に苦労している様子が見られる。
昨シーズン、26試合19ゴールで得点ランキング2位に輝いたロシア人FWスタニスラフス・イリュチェンコ(30、全北現代モータース)は、得点王の有力候補とされながらもここまでゴールがない。
モンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(29、仁川ユナイテッド)は、新型コロナウイルス感染によってピッチにすら立てていな状況だ。
そんななか、国内出身のウィンガーが外国人フォワードに代わり得点やアシストを量産している。
最も目立つのはイ・ドンジュン(24、蔚山現代)だ。
今冬に釜山アイパークから蔚山現代へ移籍したイ・ドンジュンは、ホン・ミョンボ監督の下で信頼できるスコアラーに生まれ変わりつつある。ここまで3試合を終えて2ゴール1アシストと、着実に結果を残している。
特に、3月9日の第3節仁川ユナイテッド戦では本職ではない1トップで起用されながらも、1ゴールを挙げる活躍を披露した。
なお、蔚山現代ではもう一人のウィンガーであるキム・インソン(31)が3ゴールをマークしており、得点ランキングで首位に立っている。
昨夏に日本から韓国に戻った元FC東京のMFナ・サンホ(24)も、新天地のFCソウルで健在ぶりをアピールしている。
ナ・サンホは第2節の水原FC戦で、FCソウルでの初ゴール含む2得点を決めた。MFキ・ソンヨン(32)の縦パスを胸トラップで落とし右足で流し込むと、さらにはカットインから絶妙なシュートで追加点を挙げた。これらの活躍で、ナ・サンホは第2節のMVPにも選ばれた。
FCソウルにはキ・ソンヨンのほか、セルビア人MFアレキサンダー・パロチェビッチ(27)やオスマル(32)などパス能力に優れる中盤の選手が多い。今シーズンはナ・サンホのゴールシーンを多く見られそうだ。
昨シーズンのKリーグ1でヤングプレーヤー賞を受賞したソン・ミンギュ(21、浦項スティーラース)は、もはやチームの主軸選手とも言える。
浦項を率いるキム・ギドン監督も、「(ソン・)ミンギュはまだ若いがベテランの役割を果たしてくれる」と高く評価するほどだ。ここまでゴールは開幕戦での決勝点のみだが、ソン・ミンギュのチーム内における役割と比重は、すでに大きいものとみられる。
このほか、左サイドバックを主戦場としながら背番号10をつけるDFカン・サンウ(27、浦項)も存在感を発揮している。昨シーズン、8ゴール12アシストでアシスト王に選ばれたカン・サンウは、今シーズンもここまで3試合2アシストと活躍中だ。
また、今冬に大邱FCから江原FCに移籍したキム・デウォン(24)は、チーム唯一のスコアラーとして2ゴールを記録。チームが未だ勝利梨と苦しい状況のなか、攻撃の新たなカードとして急浮上している。
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