かつて阪神タイガースにも在籍し、現在は韓国プロ野球のサムスン・ライオンズでプレーをする呉昇桓(オ・スンファン/42)の実の母親がこの世を去った。
【写真】「巨人症」と闘病も…この世を去った韓国の205cm女性アスリート
サムスンによると、オ・スンファンの母親は3月18日にこの世を去った。
現在、オ・スンファンは家族とともに喪に服している。
オ・スンファンは、沖縄で2月5日から3月5日まで実施したサムスンの春季キャンプ終盤に母親の危篤を聞き、別選手よりも先に急きょ韓国へ帰国したという。
その後、韓国国内で行われたオープン戦では、13日のLGツインズ戦と15日のKIAタイガース戦で登板。15日のKIA戦が母親の生前最後の試合となった。
オ・スンファンの母親の葬儀場は高麗(コリョ)大学安岩(アナム)病院の葬儀場103号室に設けられ、出棺は21日午前7時に執り行われる。埋葬地はソウル市立昇華院となる。
なお、オ・スンファンは1982年7月15日生まれの42歳。大卒ルーキーで2005年にサムスンへ入団した後、2007年にはプロ3年目で当時最速の通算100セーブに到達。以降、2009年に通算150セーブ、2011年に通算200セーブと、韓国プロ野球史上最年少かつ最速で快挙を挙げ続けた。特に、334試合で到達した通算200セーブは世界最速記録としても認められている。
その後も記録更新は止まらず、韓国プロ野球史上初めて通算250、300、350、400セーブを達成。2014~2015年は阪神タイガース、2016~2019年はMLBと海外挑戦で韓国を離れた時期もあったが、驚異的なペースでセーブを積み重ねた。
なお、阪神時代はNPB通算127試合に出場して通算4勝7敗、80セーブ、12ホールド、防御率2.25。MLBではセントルイス・カージナルス、トロント・ブルージェイズ、コロラド・ロッキーズなどに在籍し、通算232試合で16勝13敗、42セーブ、42ホールド、防御率3.31を記録している。
そんなオ・スンファンは2019年にサムスン復帰後、2023年6月6日のNCダイノス戦で日米韓通算500セーブを達成。同年10月14日のSSGランダース戦では韓国プロ野球史上初の個人通算400セーブを記録した。
2024年シーズン終了時点で韓国プロ野球通算726試合に登板し、44勝33敗、427セーブ、19ホールド、防御率2.25と圧倒的な成績を残しているオ・スンファン。契約最終年とされる今季も現役を続行予定だが、サムスン投手史上初の永久欠番が有力視されている。
前へ
次へ