新型コロナウイルス感染症に伴う各国代表監督の受難が続いている。
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サッカー界は今、混とん状態にある。クラブの年俸削減に始まり、W杯予選をはじめとする国際Aマッチのスケジュールも全面中止。各国のサッカー協会は負担を分散すべく奔走している。
そんな中、UAEサッカー協会は4月7日に(日本時間)に「技術委員会の勧告に基づき、イヴァン・ヨヴァノヴィッチ代表監督とコーチングスタッフとの契約を終了した」と明かした。
セルビア出身のヨヴァノヴィッチ氏(57)は、かつてキプロスのアポエルを率いて4度の国内リーグ優勝や、2011-2012シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではキプロス勢初の8強入りも成し遂げた。
2016年にはアル・ナスルを指揮し、アジア・チャンピオンズリーグ8強入りを達成。実績のある指導者だ。
ヨヴァノヴィッチ氏は昨年12月、ベルト・ファン・マルヴァイク前監督(67)の後任としてUAE代表監督に就任した。UAEサッカー協会はヨヴァノヴィッチ氏と2022年カタールW杯アジア予選をともにする予定だった。
しかし、新型コロナの事態を受けてワールドカップ予選やAマッチが中止になったことで、協会はヨヴァノヴィッチ氏と早くも決別を選択したようだ。
結局、ヨヴァノヴィッチ氏は1試合もUAE代表の采配を振るうことなく、監督の座を追われることになってしまった。
アジア2次予選グループGのUAEは4試合を終えて2勝2敗(勝ち点6)。ベトナムやマレーシア、タイに後塵を拝している。UAEサッカー協会は今後、代表チームを率いるスタッフ陣を新たに構成する予定だという。
UAEのような解任までとは行かずとも、各国代表監督の年俸が削減されるケースは多い。
イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督(49)は、年俸の30%にあたる約100万ポンド(日本円=約1億5160万円)を削減することが決まった。
コロンビア代表のカルロス・ケイロス監督(67)や、スコットランド代表率いるスティーブ・クラーク監督(56)も、年俸の削減の同意している。
新型コロナの終息が見えない限り、各国代表監督の負担は続くものとみられる。
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