韓国の戦死者追悼記念日に旭日旗を掲げた人物が、医師だったことが判明した。
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6月6日午前、釜山(プサン)・水営(スヨン)区のあるマンションのベランダに旭日旗を掲げている様子がネット上で広まった。
多数の情報提供者によると、旭日旗が掲げられていた部屋の住人A氏は、普段から日の丸を度々掲げていたという。
韓国では、6月6日は殉国者や戦争で亡くなった将兵を追悼する「顕忠日(けんちゅうび、ヒョンチュンイル)」と定められている。そのような日にマンションの一室から旭日旗が掲げられていたため、大きな注目を集めたのだ。
写真がSNSなどで瞬く間に広まると、多くの批判の声があがった。部屋のドアには汚物などが投げつけられ、誹謗中傷する貼り紙が貼られただけでなく、ネット上では住人が日本人ではないのかとの声も多く上がった。
そして一夜明けた7日、A氏が韓国人医師であることが判明。この人物は韓国メディア『news1』を通じて、実行に至った理由を明らかにしている。
同メディアの報道によると、医師は過去にこのマンションに住んでいたことがあり、一度は別の場所に引っ越したが、水営区庁の建設不正を暴露するために昨年11月に戻ってきたという。
A氏によると、このマンションが建設された当時、水営区は共有地である溝渠(排水のために下水管が埋め立てられた敷地)を用途排紙し、民間事業者に売却。A氏はこの売却を違法だとして、共有地が一体の住民が使用できるよう2007年から争い続けてきたというのだ。
そのほかにも、不正を告発するための団体「法規-X」を結成し、『国家の財産を盗む者たち 副題:私たちはなぜ旭日旗を持ち出したのか?』という電子書籍も発刊しているという。
A氏は「韓国法令の効力が及ばないここは、日本の土地と同じだという考えで日の丸と旭日旗を掲げた」「日の丸などを掲げたことに対しては謝罪するつもりはあるが、全国民が知らなければならない問題だと考え、行動に移した」と動機を述べている。
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