【全文】韓国版LINE「カカオトーク」が芸能ニュースのコメント欄を閉鎖へ

2019年10月26日 社会

韓国のIT企業「kakao」が、自社運営のコミュニケーションアプリ「カカオトーク」とポータルサイト「Daum」のニュースおよび検索サービスの一部を変更する。

名誉毀損が頻繁に発生する芸能ニュースのコメント欄を閉鎖し、人物検索の際に関連キーワードも提供しないという。

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まずはカカオトークで提供していたリアルタイム検索ワードランキングサービスを、10月25日午後1時から中断すると明らかにした。

以下、10月25日に発表されたヨ・ミンス、チョ・スヨン共同CEOの発言全文。

kakaoは、韓国の全国民が利用するプラットフォームを運営する企業です。だからこそ収益を生み出し、株主価値を向上すること以上に社会的責任を果たす義務があると思います。

kakaoはいろんなメディアで作られるニュースコンテンツを提供し、それについて社会構成員たちが意見を共有する場としてコメントサービスを運営しています。

最初は健全な公論の場を設けるという目的から始まったが、いまはその副作用を認めざるを得ません。

実は我々は以前からコメントを含むニュース、関連ワード、リアルタイム検索ワードなど、社会的世論形成に関するサービス全般をどう改善すべきか悩んでいました。

プラットフォームが成長を続ける中、変化する社会の要求とユーザーの利用パターンをよりうまく受け止める道、ユーザー個人に最適化されたサービス、何よりカカオのプラットフォームをもっと健康で有意義な生態系にするための方法を模索していました。

その一歩として、芸能ニュースのコメントを廃止し、人物キーワードに対する関連ワードも提供しないことと決定しました。

先日の悲しい出来事からも分かるように、芸能ニュースのコメント欄で発生する人格冒涜は、公論場の健康性を損ねるに至ったとの意見が多いです。

関連ワードもまた、ユーザーに様々な情報を提供し、検索の利便性を高めるという当初の趣旨とは違って、プライベート侵害や名誉毀損などの副作用が深刻だと判断しました。

kakaoは、今回の措置をきっかけに、コメントサービスを根本的に改善する方法を模索していきます。技術的にコメントを高度化させると共に、嫌悪や冒瀆性の表現などに対してより厳しい物差しを持ってコメントサービスを運営します。検索語を自動完成させる提案も、プライバシーと名誉を保護する方向へ改善していきます。

お互いの違いを理解し、尊重しながら情報を共有するプラットフォーム、自由に意見を述べながらも誰かの人格が侵害されない空間を作るため努力します。

ニュースサービスも、根本的な改変を進めています。

担当者たちとの長い議論を経てkakaoだけが出来る購読ベースのコンテンツサービスを作ろうと方向性を定め、それに合わせて新しいプラットフォームの準備に取り掛かった状態です。

ここには、コメントサービスを廃止したり、記事を作るメディアに決定権を与える方法も含まれています。

まだ歩んだことのない道なので、改変以降、どんなことが起きるか、我々も明確に申し上げるのは難しいです。ビジネスの面で見るとリスクがあるかもしれません。しかし、今回の決定が社会的責任を果たしてより健康な社会を作れる方法の始まりだと信じます。

今後、ユーザーの反応を綿密に探りながら、改善案をもっと整っていきます。ありがとうございます。

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