韓国を揺るがした“n番の部屋”事件、懲役42年が確定した26歳の首謀者が恨み節?「無能な3審制度」

2021年10月19日 社会 #n番の部屋事件

未成年者を含む女性を脅迫し、わいせつな動画や画像を制作して流布した容疑などで裁判を受けていた“博士の部屋”の運営者チョ・ジュビン(26歳)の懲役42年が確定したなか、彼が作成したと推測される文章が公開された。

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最近、オンラインコミュニティでは「チョ・ジュビン42年刑、感想文」というタイトルの文章が共有されている。

去る10月14日に作成された文章で、チョ・ジュビンの署名が入っている。彼はその文章で「残念ながら韓国の法は、真実を放棄することを選択してしまった」とし、「犯罪集団という架空の容疑ひとつも選り分けることができないほど、無能な3審制度」などと、自分への判決を批判した。

続けて「目の暗い法は現実を見られないまま、何も関係がなく、何よりも何も知らない彼らの声に振り回されるだけだった」とし、「これはこの事件だけでなく、社会的な注目を集めたほとんどすべての事件で一貫された、私たちの法の慢性的な悪習が発現された結果に過ぎないのだろう」と述べた。

また「被害者を問わず、どれだけ多くの人が今までゴミのような判決の前で、やむを得ず無念な思いをしてきたのか」とし、「どれだけ多くの誤審が起訴、1審、2審、3審の見かけの良い制度下でもたらされたのか」と指摘した。

チョ・ジュビン

作成者は「10月14日、宣告の日である今日は僕の誕生日だ。僕は罪を認める。でも判決は、この悲惨なプレゼントは認めることができない」と訴えた。

さらに「僕は罪を犯した。明らかに僕は罪を犯した」としながらも、「ただ私たちの法が科する容疑で、ではない。その誰とも犯罪組織を作っていない」と主張した。そして「(僕は)誰も強姦したことがない。これが加減のない真実」と締めくくった。

この文章の出典は定かではないが、オンライン上ではチョ・ジュビンの作成した文章で間違いないとの見方が強い。去る6月に公開されたチョ・ジュビンの反省文の筆跡と非常に似ているというのが理由だ。

先立って10月14日、韓国最高裁はチョ・ジュビンに懲役42年を宣告した原審を確定した。チョ・ジュビンは2019年5月から2021年2月まで、未成年や青少年を含む女性数十人を脅迫し、わいせつな動画や撮影物を作成。それをメッセンジャー「テレブラム」のチャットルームを通じて販売・流布した容疑などで起訴された。

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