韓国では野菜が高騰の兆しを見せている。
韓国農水産食品流通公社の農産物流通情報によると、サンチュやほうれん草、ゴマの葉といった葉物野菜の価格が大幅に値上がりしたことがわかった。
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7月27日の時点で、ほうれん草の卸売価格は4kg当たり3万9360ウォン(約3930円)で、2020年と比べて約92%も上昇した。
サンチュの卸売価格も4キロ当たり4万1320ウォン(約4132円)と62%も跳ね上がり、同量の赤レタスは3万4060ウォン(約3400円)で16%上昇。ほかにも、若大根(44%)、キャベツ(29%)、ゴマの葉(12%)の卸売り価格ものきなみ上昇している。
葉物野菜が高騰しているのは、猛暑により生産量が大幅に減ったためだ。
韓国のサムスングループと、イギリスに本社を置くテスコとが共同で運営する、韓国第2位のディスカウントストアブランド「home+」の関係者は、「サンチュ、ゴマの葉などは熱に露出すると、チップバーン現象(作物の急激な成長による整理障害)や、ただれのような傷が簡単にできる」と説明。この暑さはまだまだ続く見通しで、高騰もしばらく続くと予測している。
加えて新型コロナの影響で、農業の労力現象も価格に影響を与えたものと分析されている。新型コロナによって農地の外国人労働者が減少し、これによる人件費の上昇が反映されているということだ。
ただ不幸中の幸いか、キムチの原材料である白菜の卸売価格は、2020年に比べて36%下がったという。昨年、江原道(カンウォンド)など高冷地の産地に大雨が降り、白菜価格が高騰した特殊な状況が影響したものと見られる。
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