“n番の部屋”事件、19歳の共犯者の「顔写真」が公開…軍が身元情報を公開した初の事例に

2020年04月30日 社会 #n番の部屋事件

“博士の部屋”の運営者チョ・ジュビン(24)の共犯者である陸軍一等兵イ・ウォンホ(19)の顔写真が公開された。

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韓国陸軍は4月28日、「本日午後に“性犯罪身元公開委員会”を開催し、軍検察で捜査中の被疑者の個人情報を公開することを決定した」と明らかにした。陸軍は、イ・ウォンホの実名、年齢、顔写真を公開した。

軍が被疑者の身元情報を公開したのは、今回が初めてだ。

軍が被疑者の身元情報を公開した初の事例に

そもそも“博士の部屋”とは、“n番の部屋”事件で最も悪質とされるチャットルームのこと。“n番の部屋”事件とは、女性を脅して撮影したわいせつ映像や画像を数十万人がSNSで共有していた組織的なデジタル性犯罪のことで、20万人以上の有料会員がいたという。被害女性は未成年者を含む70人以上に上る。

“博士の部屋”を運営していたチョ・ジュビンは、アルバイトなどと称して女性を募集し、応募時点で個人情報や顔が映ったわいせつな画像を受け取り、それを口実に脅し、さらに過激な動画を撮影させたとされる。

チョ・ジュビン

先立って警察は“博士の部屋”の運営者チョ・ジュビンと共犯者カン・フン(18)の身元を公開しており、今回イ・ウォンホの情報が公開されたことで、“博士の部屋”関連で3人目の身元公開となった。

陸軍は「被疑者(イ・ウォンホ)が“博士の部屋”の参加者を募集し、性搾取映像を制作・配布するうえで積極的に加担した」とし、「拘束令状が発行されるなど、人的・物的証拠が十分に確保された」と身元公開の理由を説明した。

外部委員4人を含む計7人で構成された身元公開委員会は、「身元公開により、被疑者や家族などが被る人権侵害について深く議論した」とし、「国民の知る権利、同種犯罪の再犯防止と犯罪予防の意味で、被疑者の身元を公開することが公共の利益に合致すると判断した」と明らかにした。

陸軍は、性暴行犯罪の処罰などに関する特例法第25条(被疑者の顔などを公開)に基づいて、身元公開を決定したと付け加えた。

“博士の部屋”で数百回も流布

イ・ウォンホは、“博士の部屋”で未成年者をはじめとする女性を対象としたわいせつ物を数百回にわたって流布し、外部に“博士の部屋”を広報した疑い(児童青少年性保護法違反など)で軍警察に拘束された。

(写真提供=陸軍)イ・ウォンホ

チョ・ジュビンの弁護人が明らかにした“博士の部屋”共同運営者3人のうち、1人であるニックネーム“イギヤ”がイ・ウォンホであることがわかった。先立って警察は、チョ・ジュビンの共犯者である“ブタ”カン・フンの身元を公開している。

警察はチョ・ジュビンの犯行手口が悪質で、繰り返し行われていたとして身元公開を決定した。カン・フンはわいせつ映像の制作・配布に積極的に加担したという理由から、身元が公開された。

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