韓国を代表する歌手だった故キム・グァンソクの他殺疑惑を提起し、キム・グァンソクの妻ソ・ヘスン氏の名誉を毀損した容疑などで裁判に引き渡されたイ・サンホ記者の無罪が確定した。
1月13日、韓国法曹界によると、最高裁判所1部(主審オ・ギョンミ大法官)は最近、名誉毀損などの疑いで起訴されたイ・サンホ記者の上告審で、無罪を宣告した原審を確定した。
イ・サンホ記者は、映画『キム・グァンソク』(2017年、イ・サンホ自身が監督)や記者会見などを通じて、妻ソ・ヘスン氏がキム・グァンソクと娘を殺害したという虚偽事実を流布し、ソ氏の名誉を毀損した容疑で起訴されたが、国民参与裁判で行われた1審では陪審員から満場一致で無罪を宣告された。
下級審で裁判部は「被告人がキム・グァンソクの死亡に対して“自殺ではなかった”と断定的に表現したりしたが、様々な疑惑が提起されており、虚偽性を認識したと断定することは難しい」という点を無罪の理由とした。
またソ・ヘスン氏を「悪魔」「チェ・スンシル(崔順実)」などと称した容疑(侮辱)については、「意見を強調する過程で部分的に不適切な表現を使ったが、方法などを見ると、批判の限界を超えると断定するのは難しく、侮辱に該当すると見ることは難しい」とした。
1審で懲役1年6カ月、2審で懲役2年を求刑した検察は、無罪宣告を不服として上告したが、最高裁は原審の判断に問題がないとの結論を下した。
ソ・ヘスン氏は1、2審にかけて何度も証人出席を求められたが、健康上の理由を挙げて出席せず、訊問は行われなかった。
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