父親は保守系与党議員…韓国地上波テレビ局アナが大統領弾劾に賛成するワケ「一生の業報として…」

2024年12月09日 社会

韓国の保守系与党「国民の力」の議員を父親に持つ地上波テレビ局アナウンサーが、非常戒厳令騒動による尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への弾劾に自身の見解を示した。

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地上波テレビ局MBCでアナウンサーを務めるオム・ジュウォンは12月8日、自身のSNSを通じて「ハン・ドクス国務総理と“国民の力”のハン・ドンフン代表は国政を運営する資格がない。戒厳を防ぐことができず、国家危機を幇助したハン首相が“収拾”という単語を口にする現実。弾劾反対、職務停止、早期退陣で毎日立場を変え、政局を混乱させたハン代表が“秩序”を口にする現実。このすべてが非現実的だ」と批判した。

そして、「ハン代表は昨夜、どうにかして108人が(党論通り反対しても)投票するよう導くべきだった。8人が造反するのではないかという考えで最初から投票できないようにしたようだが、それもまた卑怯だ。だから、2人は国政から手を引くべきだ」とし、「今の状況は秩序のある(?)退陣で収拾することはできない。国民の不安を解消するためには、できるだけ早い退陣だけが答えだ」と主張した。

さらに、「下野すれば2カ月以内に後任者を選出しなければならず、さらに目まいがする。弾劾すれば審判期間を含め5~6カ月の時間があり、それでもましだ。与党が言う任期短縮改憲や早期退陣は不可能だ」とし、「MBCのニュース特報を見ていると、直ちに弾劾しなければならないように感じられる。私はこのような理由で同意する」と述べた。

また、「昨夜の表決に関して匿名アカウントで私を問い詰める方々に申し上げる。この文を書く理由でもある。一生の業報として受け入れて生きてきたので、連座制にあれこれ言うことはない。ただ、個々人の立場は異なるものであり、激しく討論するものの、決定と責任は各自の役割だと考える」と伝えた。

オム・ジュウォンは1986年3月3日生まれの38歳で、「国民の力」に所属するオム・テヨン議員を父親に持つ。そのため、尹大統領の弾劾訴追案が「国民の力」議員の不参加で不成立となった影響で、自身のSNSに批判の書き込みが殺到していた。

そこで今回、自身の見解を明らかにしたオム・ジュウォン。投稿の最後にはカッコ書きで「私は長い休暇中のため弾劾政局でニュースを進行することがないので、アンカーではなく個人の意見として受け入れていただけるとありがたい」と付け加えていた。

オム・ジュウォン
(写真提供=OSEN)オム・ジュウォン

オム・ジュウォンの投稿全文は以下の通り。

「捜査を受けなければならない首相が与党とともに国政運営をする?法律的に話にならない」

MBCニュース特番に出演した西江大学ロースクールのイム・ジボン教授の発言です。

ハン・ドクス国務総理と「国民の力」のハン・ドンフン代表は国政を運営する資格がありません。戒厳を防ぐことができず、国家危機を幇助したハン首相が“収拾”という単語を口にする現実。弾劾反対、職務停止、早期退陣で毎日立場を変え、政局を混乱させたハン代表が“秩序”を口にする現実。このすべてが非現実的です。

今は団結しなければならない時だと述べたハン首相の言葉は正しいです。政府のおかげで多数が団結し、弾劾を叫んでいます。中道・進歩だけではありません。政権継続を不可能にし、怒った保守層も含まれます。

ハン代表は昨夜、どうにかして108人が(党論通り反対しても)投票するよう導くべきでした。8人が造反するのではないかという考えで最初から投票できないようにしたようですが、それもまた卑怯です。だから、2人は国政から手を引くべきです。

今の状況は秩序のある(?)退陣で収拾することはできません。国民の不安を解消するためには、できるだけ早い退陣だけが答えです。

下野すれば2カ月以内に後任者を選出しなければならず、さらに目まいがします。弾劾すれば審判期間を含め5~6カ月の時間があり、それでもましな方です。

与党が言う任期短縮改憲や早期退陣は不可能だです。前者は民主党の同意が必要で、後者は“早期”という言葉があいまいだからです。

MBCのニュース特報を見ていると、直ちに弾劾しなければならないように感じられます。私はこのような理由で同意します。

朴槿恵(パク・クネ)失政(弾劾事態)に目をつぶったMBC、文在寅(ムン・ジェイン)失政(チョ・グク事態)に目をつぶったMBCを指摘した立場から見れば、今のMBCが幸いです。

もし、「この事態の原因提供者であるイ・ジェミョン代表に政権を献納することはできない」とし、弾劾反対の論調として報じたとすれば、MBCは全国民の指弾を受けたはずです。

最後に、昨夜の表決に関して匿名アカウントで私を問い詰める方々に申し上げます。この文を書く理由でもあります。一生の業報として受け入れて生きてきたので、連座制にあれこれ言うことはしません。ただ、個々人の立場は異なるものであり、激しく討論するものの、決定と責任は各自の役割だと思います。

(私は長い休暇中のため弾劾政局でニュースを進行することがないので、アンカーではなく個人の意見として受け入れていただけるとありがたいです。)

(記事提供=OSEN)

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