日本のNHKでも放送された韓国ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』を途中降板した俳優ジスの元所属事務所が、ドラマ制作会社に巨額の損害賠償をしなければならないという裁判所の判断が出た。
7月25日、ソウル中央地裁・民事31部(部長判事キム・サンウ)は、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』の制作会社Victoryコンテンツがジスの元所属事務所キーイーストを相手に提起した35億3000万ウォン(約3億8900万円)相当の損害賠償請求訴訟で、原告の一部勝訴の判決を下した。
裁判所は「被告(キーイースト)は原告(Victoryコンテンツ)に14億2000万ウォン(約1億5600万円)を賠償せよ」と判断した。
先立って2021年3月、あるオンラインコミュニティを通じて、ジスが学生時代に校内暴力の加害者だったとの暴露が登場した。ジスが一部の疑惑を認めながら、主演として出演していた『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』からも途中降板となった。
当時、事前制作だった『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は、計20話のうち18話までジスが主演のまま撮影を終えた状況だった。
そのため再撮影をせざるを得なくなり、制作会社のVictoryコンテンツは主演俳優をナ・イヌに交代し、すべての撮影をやり直して放送することになった。
その後、Victoryコンテンツは撮影のやり直しによって人件費、場所や設備の使用料、俳優の出演料などの損害を負ったとし、被害回復のために、当時のジスの所属事務所だったキーイーストを相手に損害賠償請求訴訟を提起した。
なお、ジスは2021年10月に入隊。2023年10月の除隊後、校内暴力疑惑を最初に提起した人物と誤解を解消したと伝えたりした。
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