韓国で影響力を強めるユーチューブのウェブバラエティコンテンツで“侮辱発言”が続出し、視聴者の猛非難を受けている。
【画像】K-POPアイドルに「デビューして」AV女優の物議発言
タレントのタク・ジェフン（55）のYouTubeチャンネル「ノーバック タク・ジェフン」では最近、女性ゲストへの侮辱が物議を醸している。
6月21日公開の動画では、ゲスト出演したKARAのニコル（32）に対し、タク・ジェフンが「（KARAは）みんな“年寄り”みたいじゃないか。今、新しいアイドルたちがどれだけ出てきているか分からないのか。何やってんだ。おばさん同士で集まって」と話した。
また、日本のAV女優・小倉優菜（25）とcignatureのジウォン（25）が出演した際には、ジウォンにAVデビューを促すような発言をして批判を浴びた。タク・ジェフンは議論が大きくなると、「社会的に議論となり得る点を深く認知できなかった」と謝罪した。
別のチャンネル「シングルポングル」では、軍人に対する侮辱が物議を醸した。軍服務を終えた主人公が再入隊する悪夢を見るという内容だ。
問題は、主人公がマッサージ機を使用した際に共演者が発した「この子は軍隊が大好き」「製品が良すぎたらどうするの。軍隊に行ったら使えないのに」などのセリフだった。
韓国では最近、海兵隊上等兵殉職事件をはじめ、陸軍新兵教育隊訓練兵死亡事件など、軍関連の問題が社会的に議論されている。そんななか、「シングルポングル」のコンテンツは不適切だという指摘が相次いだ。
結局、「シングルポングル」は動画を非公開とし、同コンテンツを企画したイ・ドゥヒョン、チェ・ジミョンが「遺族に傷を負わせ、視聴者の方々に不快感を与えた」と謝罪した。
しかし、マッサージ機を協賛した業者が損害賠償請求を言及するなど、事態はより深刻化している。
地域侮辱発言で物議を醸した人気YouTubeチャンネル「Psick Univ」は騒動以降、事実上の活動休止状態だ。5月12日以降、すべての動画投稿がストップした状況にある。
一時は登録者数318万人越えの人気Channelだったが、騒動後にその数が300万人を切り、現在は294万人まで下落した。
社会的影響力の大きいウェブバラエティで頻発される侮辱発言には、「ふさわしいガイドラインが必要だ」という声も出ている。
大衆文化評論家のハ・ジェグン氏は、「既存の番組は社会的監視と牽制を通じて線を守る制作慣行があった。ただ、ユーチューブなど新しいプラットフォームコンテンツは規制の死角地帯にある。再生数のため刺激的に作成することで、ここ最近で同時多発的に問題が溢れ出ている」とし、「国会による立法や放通審議委員会による規制を議論しなければならない時点だ」と指摘した。
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