ミン・ヒジン代表黙認の下、数億ウォンの金品授受も指摘…ADORの“違法監査”主張にHYBE反論

2024年05月10日 話題

NewJeans所属事務所ADORのミン・ヒジン代表が本日(5月10日)の理事会開催前、親会社であるHYBEが違法監査を実施したと主張したなか、HYBEは問題ないと反論した。

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10日、HYBEは公式立場文を通じて、「当社の監査チームが9日夕方に進行したADORのチーム長に対する監査は、被監査人の同意の下にすべての手続きが高圧的ではない雰囲気で、適法に進行されたことを知らせる」と明らかにした。

先立って同日朝、ADORは「HYBE監査チームは業務時間後の9日午後7時頃、ADORのスタイルディレクティングチーム長に対する監査を始めた。当該監査は5時間以上にわたり、10日0時を超える時刻まで続いた」と伝えていた。

続けて、「(監査チームが)当該構成員の家までついて行き、ノートパソコンはもちろん、会社所有でもない個人の携帯電話まで要求するなど、業務の範囲を越えた監査を進行した」として、「“協力しなければ警察署に行かなければならない”という非常に深刻な水準の脅迫をするなど、監査権限を乱用し、私たち構成員に心理的圧迫を加える非常識な行為を行った」と主張した。

違法監査を否定のHYBE

HYBE
HYBE CI

これに対してHYBEは、「当該チーム長が昨日会社に出勤した時間は夕方6時だった。出勤過程で監査チームから連絡を受けたチーム長が、夕方7時から監査に応じると答え、監査が始まった」とし、「監査過程で当該チーム長は、ミン・ヒジン代表の承認の下で外注業者から数年間、数億ウォン(数千万円)台の金品を受け取ったことを認めた。そして、家に置いてきた本人のノートパソコンを会社に提出するという意思を明らかにした。これに伴い、本人の同意の下、当社(HYBE)の女性職員だけがチーム長の自宅に同行して入り、ノートパソコンを返却された」として、高圧的な監査を長時間にわたって行ったことを真っ向否定した。

また、個人情報の利用同意を強要したという主張に対しては、「被監査者であるチーム長本人が個人情報利用に同意し、協力すると意思を明らかにした上で、ノートパソコンの提出まで行われた」と強調。

そして、個人資産である携帯電話の返却を要求したという主張に対しては、「ミン・ヒジン代表とADOR一部構成員は、会社の公式業務用メッセンジャーを全く使わず、すべての業務上の会話をカカオトークだけで進行してきた。これに対し、携帯電話に保存された資料を提出することを要請したが、当該チーム長は応じず、HYBE監査チームはこれ以上の提出要請をしなかった」と説明している。

ADORの違法行為

そのほかにもHYBEは、ADORが“違法”に金品を授受していると指摘。

ADOR側としては、昨年まで広告のスタイリング業務を外注ではなく内部で受け持ってきたので、当該業務を担当した社員が、広告主が支給した金額を受け取ったことは問題がないという立場だ。また、NewJeansの広告が予想よりも多く、広告以外の業務も増えたことで、広告スタイリング業務を今年から外注人材を通じて進めることで、すでにHYBE側と協議を終えたとも説明した。

この主張に対してHYBEは、「会社の正社員が、広告主から直接数億ウォン台の利益を受け取る慣行はない」と一線を引くとともに、「会社の売上と認識されなければならない金額が私的に渡され、これを代表理事が知りながらも数年間容認してきたことは慣行ではなく、明白な違法行為だ。さらに、代表取締役としてミン・ヒジン代表は、違法に受け取った金額に対する回収や処罰など、後続措置に全く着手していない。当社はチーム長が受け取った数億ウォン台の不当利益がどこに流れ込んだのかも、今後の調査過程で明確に明らかになることを期待している」と話した。

ミン・ヒジン
(写真提供=OSEN)ミン・ヒジン代表

また、HYBEは監査過程で確認されたミン・ヒジン代表とADOR経営陣間の対話内容を公開したりもした。

続いてHYBEは、「ミン代表は本人の黙認の下、巨額の金品授受があったことを非常によく知っている。ミン代表は本件について、HYBEのHR(ヒューマン・リソース、人的資源に関する業務を担当する部署)が問い合わせると、本件の深刻性を知りながらも、たいしたことではないように言い繕った。そして内部的には、HYBEを口実にチーム長の金品授受を中断させようと話している」と述べ、「当社は虚偽事実に基づいた立場文を出し、もう一度大衆を糊塗しようとするミン代表側に強力な遺憾を表わす。これは会社に対する深刻な名誉毀損だ」と声を高めた。

また、「当該チーム長を保護せず、個人を特定して言論に公表した点に対しても強い遺憾を表わす。今回の監査は役員ではない、ADOR職員を対象に進行されたもので、HYBEは本事案を言論に公開する計画はなかった。しかし、ミン代表が立場文を出したことで、職員に対する監査事実を全国民が認知するようになった。ミン代表が上司として職員を保護する考えがあったならば、してはならないこと」とし、本件に関して民事・刑事上の措置を取ると付け加えている。

なお、HYBEと経営権紛争を続けるADORは本日(10日)理事会を開き、5月31日に臨時株主総会を招集することを決定した。

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