ガールズグループNewJeansの所属事務所ADORが、ミン・ヒジン代表をめぐる親会社HYBE側の一連の主張について「実体のない虚しい主張」と反論した。
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5月2日、ADORは法務法人セジョンを通じて、ADORの「経営権奪取の試み」疑惑、金銭的補償、内部告発および監査、奴隷契約など計9項目に対する立場を明らかにした。
まずADORは、「HYBEが主張する経営権奪取は実体のない虚しい主張だ。また、根拠として提示した資料は経営権奪取を目的としたものではなく、HYBEとの継続的な葛藤のなかで出てきた“想像”だ。それに関連するいかなる具体的な計画も、実行もなかったことを改めて明確に申し上げる」と強調した。
続いて、HYBEが内部機密文書などを流出したと主張しているADORの副代表については、HYBEの脅迫を受けて情報提供同意書に署名すると、翌日直ちにメディアにカカオトークの対話内容が公開されたと主張。
ADOR側は「これは深刻な個人に対する私生活侵害であり、人権侵害」とし、「HYBEは対話が交わされた内容の前後の文脈を考慮せず、あたかも当初の目的が経営権奪取であるかのように悪意を持って組み立てた」と強調した。
また、内部告発および監査過程がメディアに大々的に報道されたことと関連しては、「いったいどんな上場企業が内密に進行されなければならない監査内容を対外的に暴き、実体が確認されていない内容まで編集しながら、リアルタイム中継のように報道するのか」とし、「このような監査権の発動は、NewJeansのカムバックを控えて昼夜を問わず仕事をしていたミン・ヒジン代表とADOR構成員の業務進行に深刻な障害を招いている」と声を高めた。
インセンティブについて問題を提起したのも、金額そのものではなく、インセンティブの決定基準と決定過程の透明性に対してだが、HYBEはミン・ヒジン代表が金銭的な欲望によって動くという偽りのレッテル貼りを試みているとした。
続けて「HYBEは市場に、(デビュー前の)LE SSERAFIMがミン・ヒジンのガールズグループかもしれないという混乱を与えたがり、それに伴い、ADORにNewJeansの広報をしないでほしいと、パク・ジウォン代表(HYBE)がミン・ヒジン代表に電話とSNSを通じて露骨に頼んできた事実がある」と明かし、その内容が対話記録としても残っていると主張した。
それと共に「内部的に静かに解決できる問題をあえて外に出し、ミン・ヒジン代表とADORを攻撃することを、NewJeansのブランド価値に影響を及ぼさないと判断したとすれば、これはレーベルのマネジメントをまったく理解できていない発想で、自分たちの経営上の誤った判断を隠すための詭弁」と断定した。
ミン・ヒジン代表は、4月16日に「HYBEはマルチレーベル体制に対する準備も、理解も、姿勢も足りない状況」と内部告発したことが原因で、4月22日に監査が始まったという立場だ。
ADORは「HYBEが自ら主張したようにIPを保護したいならば、そして真に株主の利益を考えるならば、説得力が劣るデマを止め、ADORが完全に創作に専念できるよう支援する常識的な姿を見せてほしい」と訴えた。
なおHYBEは、子会社であるADORの経営陣を交替するために、4月30日に理事会を開くよう要請した。しかしミン・ヒジン代表は理事会の招集を拒否。HYBEは裁判所に臨時株主総会許可申請を出した状態だ。
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