発端は地方紙の“単独報道”…故イ・ソンギュンさんの捜査情報流出疑惑で地検捜査官を刑事立件

2024年04月26日 話題

この世を去った俳優イ・ソンギュンさんの捜査情報流出疑惑を調べていた警察が、事件の初報と関連した情報が検察から流出していた証拠をつかみ、強制捜査を行ったことが確認された。

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4月25日、捜査当局によると、京畿(キョンギ)南部警察庁の反腐敗・経済犯罪捜査隊は15日、仁川(インチョン)地検とローカルメディアA社に押収捜索を断行し、公務上秘密漏洩などの疑惑で仁川地検所属の捜査官B氏を刑事立件したという。

B氏は、イ・ソンギュンさんが麻薬容疑で警察の捜査を受けているという内容の情報を、京畿地域の新聞社A社に伝えたという容疑を受けている。A社は2023年10月19日、「トップスターL氏、麻薬疑惑で内偵中」というタイトルの記事で、イ・ソンギュンさんの事件を単独報道していた。

イ・ソンギュン
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん

警察は、A社がイ・ソンギュンの事件を最初に報道した経緯を捜査する過程で、B氏の容疑を掴み、強制捜査に乗り出したとしている。警察は押収捜索を通じてB氏の携帯電話などを確保し、フォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報の回収と分析調査)作業などを経て、事件の実体を明らかにする方針だ。

先立って警察は3月25日、イ・ソンギュンさんの麻薬捜査の進行状況が盛り込まれた捜査報告書を外部に流出した疑いで、仁川警察庁所属の警衛C氏を立件している。彼は捜査情報流出により、現在は職位を解除された状態だ。

なお、イ・ソンギュンは2023年10月14日に刑事立件され、約2カ月の間に3回度の警察召還調査を受けた。その後、公開召喚調査に苦痛を訴え、同年12月27日にこの世を去った。

◇イ・ソンギュンさん プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。2023年12月27日、48歳でこの世を去った。

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