イ・ジェウクは、自分も知らなかった自分を見つけたようだ。
Disney+は4月8日、『予期せぬ相続者』でハン・テオ役を演じたイ・ジェウクの一問一答を公開した。
『予期せぬ相続者』は、「欲しい、なりたい、盗みたかった」韓国最高の財閥家の王座を手にいれるためのマイナーリーガーたちの物語だ。劇中、イ・ジェウクは一番高い王座の主人公ハン・テオを演じた。予測不可能で破格的なストーリーを説得力をもって表現し、俳優としてもう一度強烈な印象を残した。
殺人者の息子であるハン・テオは、冷徹な理性と一歩先を見る戦略家としてついにメジャーリーガーの王座に上がるという強烈なエンディングで視聴者たちにカタルシスを与えた。序盤、戦略的に状況を主導する一方で、常にポーカーフェイスを維持するハン・テオを完璧に演じ、視聴者から好評を受けた。
その後、殺人の濡れ衣、死刑宣告、復讐を決心する混沌の瞬間をディテールに表現し、表情と目つきはもちろん、息使いまで演技しているという絶賛を受けたりも。格別な存在感で劇を主導的に導いたイ・ジェウクは事件が進むにつれて変化するハン・テオの変化に富んだ姿を立体的に描き出し、新たな人生キャラクターを誕生させた。
再び演技派俳優であることを証明したイ・ジェウクが、演技に対する情熱と作品に対する愛情のこもった感想を明らかにした。
イ・ジェウクの一問一答は、以下の通り。
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『予期せぬ相続者』すべてのエピソードが公開された。感想は?
まず、『予期せぬ相続者』を通じて新しい挑戦ができて嬉しかった。『予期せぬ相続者』を撮影しながら私が知らなかった私の姿を見たと思ったし、とても良い思い出ばかりでとても幸せな時間だった。
イ・ジェウクが選ぶ名場面は?
「ホテルのスイートルーム殺人事件」が一番記憶に残っている。作品の展開上、最も重要な事件だが、セットなど撮影のディテールからリハーサル、撮影まで最も気を遣った場面だ。俳優の皆と監督、現場にいるすべての人が一つひとつ準備して整理して状況を描いていくのが印象深かった。
劇中、カン・インハとハン・テオの関係の始まりは友人ではなくパートナーだった。カン・インハの裏切りを経験した後もハン・テオはカン・インハを友人、あるいはパートナーと考えたのだろうか。
その時からは未練もなく友達でもパートナーでもなかった。インハの裏切り後、それぞれの道を歩む二人になった。
ハン・テオの数々の選択の中で、最も正しい選択があるとしたら何だと思う?
テオには毎瞬間が正しい選択だったと思う。常に正解だけを選択したとは言えないが、結局はテオが望む夢を叶えたので、毎瞬間の選択が正しい判断だったのだと思う。
俳優イ・ジェウクのパーソナルカラーが「血、汗、涙」という言葉がある。ハン・テオもやはり「血、汗、涙」で溢れたキャラクターだが、ハン・テオを演じながら大変だったことは?
テオは衝動的で多方面に感情の幅が大きくなる場面があった。全て違う雰囲気と感情なので、視聴者の皆さんが見ているところにおいては、他の感情の幅を見せたくて演技するのに大変な部分があった。
ハン・テオはカンオグループの151階に入り、夢見てきた大リーグのトップに立った。これを俳優イ・ジェウクの人生に例えるなら、今、イ・ジェウクは何階まで上がってきているのか。
151階なら、やっとロビーくらいまで来れたのではないかと思う。どうしても、これまでは地下からコツコツと上がってきた時間だと思う。
あらゆる苦労を経験したハン・テオ。イ・ジェウクとしてハン・テオにかけてあげたい言葉は?
私は、人と人が出会って、すべての状況や仕事をやりくりしながら、一日一日を生きていると考える人だ。だからテオには人の心までは計画できないということを伝えたい。テオがもう少し人間的だったとしても、やるべきことの邪魔にならなかったと思う。
『予期せぬ相続者』を通じて俳優イ・ジェウク、あるいは人間イ・ジェウクとしてどんな成長ができたのか。
私たちが毎日を生きながら毎回経験しなければならない選択が正解かどうか分からないが、そのすべての選択の瞬間が今の私を作っているということを知ることができた。『予期せぬ相続者』のメッセージが私にも良いメッセージとして残ったようだ。
『予期せぬ相続者』は引き続きDisney+で全エピソードが配信される予定だ。最後に国内外の視聴者に挨拶をお願いする。
これまで『予期せぬ相続者』とハン・テオを愛してくださった視聴者の皆さんに感謝の言葉を伝えたい。これからも続くイ・ジェウクの活動に多くの関心と期待をお願いする。
◇イ・ジェウク プロフィール
1998年5月10日生まれ。韓国・ソウル出身。身長187cm。2018年放送のドラマ『アルハンブラ宮殿の思い出』でデビュー。代表作に『偶然見つけたハル』『もうすぐ死にます』『還魂』などがある。2024年2月28日からは、自身がメインキャストを務めるDisney+オリジナルシリーズ『ロイヤルローダー』が配信され、韓国で最も勢いのある若手俳優の一人として注目されている。プライベートでは2024年2月27日にaespa・カリナとの交際を認めるも、わずか5週間後の4月2日に破局した。
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