韓国のKB証券がBTSやSEVENTEENを擁する芸能事務所HYBEの株価について、厳しい見方を示した。
2月15日、KB証券はHYBEの2023年第4四半期の実績が過去最高を記録するだろうが、アーティストの兵役による戦略変更によって営業利益は従来の推定値より減少すると見通し、目標株価を33万ウォン(約3万3000円)から30万ウォン(約3万円)に引き下げた。
イ・ソンファ研究員は、「HYBEの昨年第4四半期の営業利益は949億ウォン(約94億9000万円)で、前年同期比86%増加し、過去最高の四半期実績を記録するだろう」とし、「SEVENTEEN、BTS・JUNG KOOK、ENHYPENの新規アルバムが好調で過去最高の四半期アルバム販売量を達成し、主要アーティストのワールドツアーも進行され、売上の成長が予想されるため」と説明した。
続けて「最近エンタメ業界の危険要因として台頭しているアルバム販売量のピークアウトに対する憂慮のなかでも、HYBE所属アーティストは新規アルバムがリリースされるたびに初動販売量を着実に成長させてきた」とし、「2月発売予定のLE SSERAFIMのカムバックアルバムにも市場の関心が集中した状態」と述べた。
しかし「BTSとSEVENTEENの兵役による空白により、コアファン中心のBM(収益モデル)がライトファン中心のグローバルBM拡張戦略に変更されると予想され、今年と来年の営業利益の推定値を下方修正する」と強調し、それに伴って目標株価を下げると発表した。
それと共に、HYBEの営業利益を2024年3040億ウォン(約304億円)、2025年3670億ウォン(約367億円)と予想。これは既存の推定値を2024年7.3%、2025年6.5%下方修正した数字だ。
それでもイ研究員は、「このような政策の変化は持続可能な成長のために必須であり、増加するグローバルファンとBMの拡張性を考慮すれば、投資意見は“買い”を維持する」と伝えた。
有価証券市場でHYBEの株価は2月14日、前日比6.33%上がった21万8500ウォン(約2万1850円)で取り引きを終えた。
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