韓国の大手芸能事務所HYBE(ハイブ)が、これまで「K-POP3大事務所」と呼ばれてきたSMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメントと比較した際、音源市場占有率で“3倍以上”の強勢を見せているという分析が明らかになった。
未来アセット証券のキム・ギュヒョン研究員は、最近の報告書を通じて「HYBEを含めたビッグ4のエンターテインメント社の音源平均値は『2.5』だが、HYBEの場合は『9』と現れる」とし、「平均値の3.6倍に達すると出ている」と明らかにした。
続けて、「ストリーミング市場の増加で主要収入源に成長しており、K-エンターテインメントの特徴である肥大したアルバム市場で変化のシグナルが捕捉されている」とし、「音源での成績が、ファンダム拡張の踏み台として作用するためだ」と説明した。
実際のアルバム販売成績もこれを、キム研究員の分析を裏付けている。
最近ではBTS・JUNG KOOKの米ニューヨークのタイムズスクエアでのゲリラ公演が連日話題を集めるなか、彼のソロアルバム『GOLDEN』も韓国国内外で販売新記録を更新している。
『GOLDEN』はリリース初日だけで214万7389枚が販売され、韓国ソロアーティストがリリースしたアルバム内で最多となる初日販売枚数を記録した。
SEVENTEENの“新記録行進”は現在進行形だ。
去る10月23日にリリースした11thミニアルバム『SEVENTEENTH HEAVEN』は、K-POP史上初めて初動500万枚以上の販売高を記録した。
4月にリリースした10thミニアルバム『FML』の成果も加えれば、SEVENTEENは今年1年だけで1600万枚を超えるアルバムを販売したことになる。
また、TOMORROW X TOGETHERが10月13日にリリースした3rdフルアルバム『The Name Chapter:FREEFALL』は、リリースから1週間で225万枚売れた。
これでTXTは初動販売枚数の自己記録を更新し、K-POPアーティストとしてデビュー後最短期間(4年7カ月)で2つのアルバム連続で「ダブルミリオンセラー」を達成した。
そのほか、LE SSERAFIMは初の英語デジタルシングル『Perfect Night』を通じて、K-POPガールズグループとして初めて英語曲がMelonのリアルタイムチャート「トップ100」と日間チャート1位に上がった。
そして、NewJeansが歌った「2023リーグ・オブ・レジェンド(LoL)ワールドチャンピオンシップ」のテーマ曲『GODS』は、同大会テーマ曲のミュージックビデオ再生回数、Spotifyストリーミング回数で初日最多を記録した。
こうしたHYBEアーティストたちの「キャリアハイ更新」の活躍は、HYBEが数年前から進めてきた拡張戦力の結果だというのがHYBE側の説明だ。
HYBEはこれに先立ち、アメリカのイサカ・ホールディングスとQCメディアホールディングスを買収・合併、ユニバーサルミュージックグループ(UMG)との協業によるガールズグループプロジェクトなどを断行した経緯がある。
最近もラテンアメリカ法人を設立し、ラテン音楽市場への進出を宣言していた。
HYBE関係者は「アーティストの優れた力量とファンの支持、そして全社的次元の拡張戦略で興行街道を走っている」とし、「攻撃的な投資を通じて、持続可能な成長構造を樹立したからこそ可能だった」と説明した。
未来アセットは来年の株価をけん引する素材として、△BTS以外の既存IPのグローバル進出加速化、△日本及びアメリカ現地グループの成果拡大、△Weverse 3.0完成によるプラットフォームビジネスの上昇などを挙げている。
BTSメンバーのRM、V、JIMIN、JUNG KOOKが来月にも兵役のため入隊すると見られているだけに、ほかのアーティストのグローバル進出がより一層加速化する見通しだ。
アメリカ最大のアルバム流通会社リパブリック・レコード傘下Geffen Labelと協力して手掛けた米拠点のガールズグループ「KATSEYE(キャッツアイ)」は、来年にも正式デビューする。
最終デビューが確定したメンバーは6人で、アメリカ国籍3人、スイス国籍1人、フィリピン国籍1人、韓国籍1人で構成されている。
キム研究員は「グローバルガールズグループのファンダム確保における最も大きなポイントは“出身地”とみられるが、KATSEYEの映像コメントには、メンバーだけでなく両親の国籍に対する内容が主を成している」とし、「メンバーの出身地域でK-POPに関心のある人々による初期ファン層形成が期待され、これを基盤に音楽的完成度及び1、2、3次ポジション及びファンとの社会的関係構築様相により、今後の成長余力を図ることができるだろう」と説明した。
■【写真】“身長差ヤバい…” BTSのV、女性スタッフとの2ショット
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