コン・ユは2019年7月に40歳になった。男優の４０代といえば、いよいよ円熟期だ。コン・ユも40代になることを相当に意識していたようだ。
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それだけに、2019年はとても意欲的だった。なんといっても、寡作なコン・ユが2つの映画に出演したのだ。
1つは、韓国で100万部以上も売れた大ベストセラーの『82年生まれ、キム・ジヨン』を原作とした映画だ。この小説は「韓国社会では女性がいかに理不尽な生き方を強いられるか」を描いていて、主人公は30代の主婦のキム・ジヨンである。
このキム・ジヨンをチョン・ユミが演じたが、サラリーマンの夫に扮したのがコン・ユだった。
映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は2019年10月に公開されてヒットした。
もう1つは『徐福』。この映画は人類初のクローン人間を題材にした作品で、コン・ユは国家機関のエージェントに扮する。この『徐福』ではパク・ボゴムと共演することでも大きな話題になっている。
なお、『徐福』は2019年10月に撮影が終わり、2020年上半期の公開が予定されている。
あの『トッケビ～君がくれた愛しい日々～』以降の沈黙を破って俳優魂を覚醒させたコン・ユ。まったく違う2つのキャラクターで多様な演技の世界観を見せてくれる。
まさに今、コン・ユは40代の日々を歩み始めた。過去の名優たちを見ていると、40代の業績がめざましい。
そういう意味でも、男優の40代は黄金時代にもなりうるのだが、今後のコン・ユはどんな俳優像を見せてくれるのだろうか。
（文＝康 熙奉／カン・ヒボン）
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