家族が天国に行ってしまうほど悲しいことはあるだろうか。
俳優のイ・ドンゴン（43）が15年ぶりに凶器乱動で死亡した弟に言及して大衆の関心を集め、彼のように突然弟と別れた痛みを胸に抱いている女優パク・ハソン（36）やナム・ボラ（34）も注目されている。
12月3日に放送されたバラエティ番組『アラフォー息子の成長日記』では、15年前、不慮の事故で亡くなった弟を懐かしむ兄イ・ドンゴンの話が公開された。
イ・ドンゴンの8歳年下の弟はオーストラリアで留学中、ただ見ていたという理由だけで、男性2人が振り回した凶器に刺されて死亡する悲惨な事件に遭った。悲劇的なニュースを聞いたイ・ドンゴンは、「（知らせを聞いて）5秒ほど崩れ落ちた後、母親を訪ねた」とし、弟の死の前で悲しむ暇もなく両親の面倒を見なければならなかった当時を振り返った。
この日の放送では、亡くなった弟の遺骨が安置された聖堂にイ・ドンゴンが訪れる姿も公開された。毎年、弟の誕生日に聖堂を訪れるというイ・ドンゴンは、36回目の弟の誕生日を祝い、花とカードを渡した。
イ・ドンゴンは「20歳で止まっている君が大人になった姿が想像できない」とし、弟の写真の前でしばらく考え込んだ。悲しいが、努めて淡々とした表情で弟を称えるイ・ドンゴンの姿を見守っていた彼の母親はもちろん、スペシャルMCとして出演した女優キム・ヘスクも目頭を赤くした。
女優のパク・ハソンも2019年に弟を急性心筋梗塞で亡くした。パク・ハソンは普段から発達障害のある弟との仲が良かったため、さらに切なさを醸し出した。パク・ハソンは活発に活動していた時代も、撮影がない日は弟の世話をした。
2017年にトーク番組に出演し、とある聴衆が警察の話を持ち出すと「弟が少し病気だ。子供の頃、ドアを閉めていなければ家の外に出た。（警察が）弟を探してくれたことを考えると温かくなる」と、弟について言及している。そのためパク・ハソンは特に家族愛が大きいことで知られた。
2019年のバラエティ番組『私の残された48時間』に出演し、仮想死体験を控えたパク・ハソンは、海辺で大切な人々に最後のビデオレターを送った。両親と弟に愛しているという言葉を欠かさず、見る人々を感動させた。
今年6月には、映画『どこに行きたいのですか』のインタビューで「弟に障害があって“お姉さん、ごめん、愛してる、ありがとう”といった言葉を自由に言えなかった。もちろん言ってくれたことはあるが、発達障害なので簡単には言えない。弟が突然天国に行ってしまい、申し訳ない気持ちで、解消できず後悔になった。ところが作品の中に出てくる“お姉さんありがとう、愛してる”という話が、弟が私に言ってくれている言葉のようで個人的にとても良くて、ヒーリングになった」と打ち明けたりもした。
13人兄弟の8男5女の長女でもある女優ナム・ボラは、2015年に弟の1人を突然天国に行かせなければならなかった。
当時、弟の死因は正確には知らされていなかった。その後、大変な時間を過ごしたナム・ボラは、弟が去ってから3年越しの2018年、初めて放送で弟の死について言及した。そこで彼女は人生で一番大変だった瞬間について、「弟が先に去ったとき」と打ち明けた。ナム・ボラは「一度は振り払いたかった」とし、弟の死を話しながら涙を流した。
昨年には、自分のように家族を失った学生と会った。学生は両親の離婚後、すれ違った姉がある日喧嘩した後に失踪し、死亡したまま発見されたと話した。ナム・ボラは「初めて話を聞いたとき、びっくりしたのが、自分ととても同じだったからだ。（弟が）その夜に帰ってこなくて携帯の位置追跡をしたが、あまりに寒々しかった。違うだろうと思ったが、結局それが合っていた。最初はちょっと受け入れられなかった」と話した。
ナム・ボラは「正直、本当に大変だ。とても久しぶりに取り出してみる感情なので。忘れていた。私はちょっと我慢していたようだ。そのまま伏せておいた。なぜならこのように取り出すと、とても大変なので、わざと考えずにずっと伏せていたようだ」と伝えた。そして「正直、私はこれがなくならないと思う。この苦痛が一生続くと思うが、重要なのはうまく乗り越えることだ。その苦痛にとどまらず、うまく乗り越えることが重要だと思う。私たちもうまく乗り切ろう」と力を込めた。
イ・ドンゴン、パク・ハソン、ナム・ボラは突然弟を失った痛みを胸に抱いて暮らしているが、熱心に芸能活動を続けており、多くの応援を受けている。
（記事提供＝OSEN）
■突然この世を去った国民的女優の姉を追うように旅立った弟、俳優兼歌手
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