「数年前まではNewJeansが誰なのか知らなかったが、2022年8月に初のミュージックビデオが公開されると、このガールズグループは全世界に知られた。NewJeansがK-POPと全世界を支配している。これは他のアーティストよりはるかに速いスピードだ」（アメリカ週刊誌『TIME』）
デビュー後「初」「最短」の肩書とともに、さまざまな記録を打ち立てているNewJeansが、新たな記録を追加した。
11月20日、アメリカ3大音楽授賞式の一つである「ビルボード・ミュージック・アワード」（BBMAs）で「トップグローバルK-POPアーティスト」部門を受賞。同授賞式におけるK-POPアーティスト歴代最短の1年4カ月という快挙だ。
NewJeansはデビュー6カ月でビルボード「ホット100」にランクインし、「ビルボード200」での1位獲得までにかかった期間はわずか1年だ。なお、4カ月が過ぎた今でも「ビルボード200」には彼女たちの名前が並んでいる。新しいアルバムを出すたびに全曲ランクインはもちろん、前作の順位も上昇するなど異例の現象が発生している。
特別な海外活動もなく、このように世界規模の結果を残せた理由として、多くの専門家はNewJeansの「音楽」を挙げる。
ガールクラッシュのような強さではなく、柔らかく自然な魅力が彼女たちの長所だ。速いビートの中でもメンバーたちは、まるで会話するように落ち着いて歌詞を詠む。デビュー当時からUKガレージ、ジャージークラブなど既存のK-POPに縛られないジャンルを試み、K-POP界で馴染みのない韓国国外のクリエイターと制作しながら新しい音楽を作ってきた。海外メディアは、NewJeanの音楽について「既存のK-POPから外れた自然な親近感」と口を揃える。
音楽以外のパフォーマンスも高く評価されている。NewJeansは息の揃ったダンスから抜け出し、ステージを自由奔放に楽しむ。練習生時代から型にハマった振り付け練習から抜け出し、バレエ、HIPHOP、ハウス、フリースタイルなど、多様なジャンルのダンスに触れてきたことが一因だろうか。「枠に閉じ込められてほしくない」というミン・ヒジン総括プロデューサーの意思が、ダンスでも具現化されたのだ。全体的に統一性は維持しながらも、それぞれが感情に任せて踊るという方法で、従来のK-POPでは見られなかった新鮮さを創出したのだ。
NewJeansは、音楽とパフォーマンスを惜しみなく見せる才能が団結していると言えよう。例えば、ミンジはパワフルなエネルギー、ハニは格別なグルーヴ感、ダニエルは澄んだ歌声、ヘリンは美しいダンスライン、ヘインは生まれつきの柔軟性を持っている。それぞれ異なる強みと個性を持つ彼女たちは、一つのチームに集まって互いを補完し、爆発的な魅力を解き放つ。
「BBMAs」受賞後の感想では「お互いを配慮し、インスピレーションを与え合い、信じ、何よりも壊れない友情を築くこと。これがなかったらNewJeansはないだろう」と言及し、強いチームワークを伝えた。
そして、このようなメンバーを構成し、差別化された魅力を作り上げたミン・ヒジン総括プロデューサーの手腕を除いて、NewJeansの人気を論じることは難しい。ミン・ヒジンプロデューサーはNewJeansのデビュー当時、特別なマーケティングをせず、ミュージックビデオでメンバーを公開し、トリプルタイトル曲、全曲ミュージックビデオ制作など音楽という本質でK-POP界に名を広めた。ミン・ヒジンプロデューサーが彼女たちを通じて成し遂げた革新は、“より強い刺激”ではなく、“柔軟さと自然さ”だった。これが韓国を越えて海外で爆発的な反応を起こしたのだ。
NewJeansの人気は音楽だけにとどまらず、「NewJeansシンドローム」という一つの社会現象を生んだ。『Hype boy』のチャレンジ動画は全世界で話題となり、『Super Shy』のポイントダンスは全世界でフラッシュモブブームを巻き起こした。人々の日常にNewJeansが自然に浸透したのだ。
彼女たちの大きな潜在力に、グローバルブランドのラブコールも相次いだ。最近では、ゲーム会社ライアットゲームズとのコラボを通じて、全世界で最も人気のあるeスポーツ大会「リーグ・オブ・レジェンド ワールドチャンピオンシップ」決勝戦のオープニングステージを飾った。
また、メンバー全員がラグジュアリーブランドのアンバサダーをはじめ、Apple、コカ・コーラ、マクドナルドなど、各分野の先頭を走る企業と協業し、世界的な影響力を高めた。韓国のポップスターを起用するさまざまなブランドにとって、NewJeansは見逃せないアーティストとなったのだ。
このようなNewJeansの急成長は、今後もさらに続くだろう。彼女たちが築いていくK-POPの歴史に大きな注目と期待が集まる。
（記事提供＝OSEN）
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