「ソロ活動は、ラッパーラインの兄さんたち、RM、SUGA、J-HOPEの影響が一番大きかったです」
Apple Musicでは本日(11月10日)、BTS(防弾少年団)のJUNG KOOKとApple Musicグローバルクリエイティブディレクターのゼイン・ロウとのインタビューが公開された。
Apple Music 1で自身の冠ラジオ『The Zane Lowe Show』を持つゼイン・ロウは最近、ソウルを訪問し、去る3日にソロアルバム『GOLDEN』をリリースしたJUNG KOOKにHYBE社屋でインタビューを行った。
JUNG KOOKは今回、BTSの末っ子としてグループ活動初期のエピソード、ソロアーティストとしての活動、コラボについて、率直な歌詞を書くようになった背景、ライブが与える恍惚とした経験などについて、率直に述べている。また、今回のソロアルバムで最も好きな楽曲、2025年を迎えるBTSとARMY(BTSファン)の特別な絆など、『GOLDEN』以外にも興味深いことを語っている。
ゼイン・ロウはこれまで、ジャスティン・ビーバー、ビリー・アイリッシュなど、世界に名だたるトップアーティストたちとのインタビューを行い、これまで見せてこなかった新たな一面を引き出してきた。それだけに、今回のインタビューでもJUNG KOOKの多彩な魅力を引き出すと注目を集めている。
JUNG KOOK×ゼイン・ロウのインタビュー全文は以下の通り。
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Q:末っ子メンバーとしてのJUNG KOOKと、グループメンバーの兄さんたちから学んだこと
末っ子という特権は確かにあったと思います。知らないうちにメンバーたちにはたくさん助けてもらったと思います。メンバーが本当にいい人たちなので、彼らから多くのことを学んだんじゃないかと思います。6人のメンバーの助けを借りたことで、今の自分に成長することができました。
Q:JUNG KOOK、活動初期を回想する
当時の僕たちは、そんなにかっこよかったとは言えませんね。もちろん、僕の視界に入る兄さんたちはとても素敵でしたが、僕は正直、デビュー当初、それから数年後の映像を今もしっかりと見ることができません。その時のことを考えると、少し残念です。あの時から、今の感情を持っている人だったらどうだったかな、と思います。その時代がなければ、“果たして今のBTSがあったのか?”とは思います。その時は生の雰囲気があったからです。そして7人のことを今考えると、どこか足りませんでしたが、ぶつかっていた過程のおかげで、今の結果を出すことができたと思います。
Q:JUNG KOOK、ソロ活動を決める
ラッパーラインの兄さんたち、RM、SUGA、J-HOPEの3人の影響が 一番大きかったです。なぜなら、3人の兄さんたちはデビューしてからも時々、自分の創作物を公開していたので、その点についてボーカルメンバーたちは刺激をたくさん受けました。それでカバー曲も出し、ファンソングも出し、ホリデーソングも出しました。そういう風に横で見守りながら、自分のことをして、発表することが自然になったと思います。『Seven』を聞いてやらないといけないと思い、やることになりました。その3人の影響が確実に大きかったと言えます。
Q:JUNG KOOK、ソロ活動とコラボについて
ソロも楽しいし、他の人とのコラボレーションも好きです。正直、プレッシャーは外部作業の方が もっと感じられると思います。僕のものではないので、迷惑をかけてはいけないとより緊張します。今回も『TOO MUCH』(ザ・キッド・ラロイ、セントラル・シーとコラボ)のミュージックビデオを撮影した時は他の人たちも関係していたので、より大きなプレッシャーを感じました。
Q:『GOLDEN』制作過程で一番良かったこと
様々なジャンル、様々なテーマを合わせた歌詞の曲を歌えて良かったと思います。今まではグループの一員として、ファンソングを中心にソロ曲を歌っていたので、その多くの曲を消化する過程が全体的に楽しかったと思います。海外で外国のプロデューサーとレコーディングする過程も楽しかったし、一曲を完成させた時の達成感もとても良かったです。その過程自体がとても良かったと思います。
Q:ライブの時の感情について
言葉では表現できない気分ですが、世の中のすべての良い言葉を集めたみたいです。“天国かな?”と思うほどとてもいい気分で、僕を応援してくれる人と一緒の空間で歌手として歌うということは、本当に幸せな気分だと思います。鳥肌が立つほど、とても幸せです。
Q:アルバム(『GOLDEN』)で『Standing Next to You』を 一番好きな歌に選んだ理由と、ファンにできるだけ大きく聞いてほしい理由について
曲がいいでことはもちろん、その曲をステージで披露する自分の姿が先に浮かび上がって良かったと思います。なので今回のアルバムのタイトルに、一番適した曲ではないかと思って選びました。レコーディング過程も本当に難しかったので、僕の心の中でとても特別な場所を占めていま。ARMYの皆さんに一つ言いたいのは、『Standing Next to You』はイヤホンやスマートフォンではなく、スピーカーでボリュームを上げて聴くことをお勧めします。
Q:『Seven』のリリースについて
『Seven』はリリース前にも自信はあり、期待していました。でも、この曲で新しい記録を立てるというよりは、僕が好きな曲を発表した時に、それに“みんな共感してくれるかな?”について集中しました。“僕が曲を聞く部分も果たして良いのか、僕が好きな曲が他の人の口に合う良い曲なのか?”と気になったと思います。
Q:JUNG KOOK、2025年について
韓国のことわざの中で、2025年が遠い未来だとは思いません。ソロアーティストとして準備しながら、ソロミュージシャンとして活動している間、本当にメンバーたちが恋しかった瞬間がありました。控え室にいる時やステージの上に一人で立っている時、またはスタッフたちとご飯を食べる度に、数年間一緒にいたメンバーたちの空席が確実に感じられ、たくさん考えるようになります。そのため、2025年は遠く感じられるかもしれませんが、絶対にそうは思わないし、2025年のBTSのシナジー効果はとてつもないと思います。その姿が本当に楽しみです。
Q:JUNG KOOKが語るARMYとの特別な縁について
韓国のことわざに、「友達について江南(カンナム)に行く」(人につられて同じことをするという意)という言葉があるように、BTSとARMYの間では、誰が誰についていくのかわかりません。BTSがARMYについていくのか、ARMYがBTSについていくのか、特別な絆があり、お互いを頼りにしているという点が一番特別です。さらに、本当の自分自身を見せたいし、ARMYとは正直な気持ちで快適に会話をしたいです。実際、歌手はファンに対して守らなければならない一線があるじゃないですか。もちろん、僕はその線を守ります。ファンに礼儀を尽くすつもりですが、それでも、まるで何でも打ち明けられる友達のような関係だと思います。
Q:今、この瞬間に集中するJUNG KOOKについて
過去に縛られないように努力しましょう。個人的に一カ所に留まることが好きではありません。実際の場所でも、思い出でも、僕が犯した間違いでも関係なく、ですね。僕は過去にとどまるのが嫌いなので、いつも現在に集中しようとしています。未来についても、未来を考えるのではなく、現在を重要視します。それが僕のやり方です。だからといって、すでに起こったことを消そうとしているのではなく、確実に認知し、認めてから次の段階に進みます。こういう過程があるので、僕はずっと考えて、判断して、歩いていけると思います。過去に縛られていることは、未練がましいことだと思います。後悔することを後悔し、認めることを認めて前に進むというのが僕の人生のモットーです。
Q:BTS、そしてJUNG KOOKが一番誇りに思っていることについて
僕が最優先に考えるのは、僕自身ではなくARMYです。僕の家族でもなく、BTSのメンバーでもない、まさにARMYです。それでBTSのJUNG KOOKとして、ARMYにとって何がいいのか、もっと考えています。個人的な目標よりは、ファンによって、ファンのおかげで目標を設定し、その達成過程を楽しんでいると、それ自体が一つの業績になります…。順番は僕には変わらないようです。
Q:JUNG KOOKの幼い頃の音楽に対する記憶
まず、幼い頃は音楽がそんなに好きな子供ではありませんでした。この仕事(歌手)を始めてから次第に良くなりましたが、僕たちの『花様年華』という曲を聞いた時、ミュージシャンの立場から良い結果が出たし、妙な新しい感情を感じたようです。その時からかっこいい音楽や良い音楽を見つけて、もっとやりたくなりました。
(記事提供=OSEN)
◇JUNG KOOK プロフィール
1997年9月1日生まれ。本名チョン・ジョングク。2011年に放送された韓国のオーディション番組『スーパースターK』(Mnet)シーズン3の予選で脱落。デビューは逃したものの、多数の大手芸能事務所からオファーを受けた(現在所属するBig Hitエンターテインメント・現HYBEもそのうちの1つ)。本人は、「事務所見学の際にRMのラップに感銘を受けて入社を決意した」と振り返っている。その後、2013年にBTSのメンバーとしてデビューし、世界的な人気を誇るトップスターとなった。
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