大物韓国俳優の違法薬物疑惑に海外メディアも注目している。
10月23日(現地時間)午前、米芸能メディア『ザ・ハリウッドリポーター』は「オスカー賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で最もよく知られたイ・ソンギュンが、『ノー・ウェイ・アウト』から降板する。イ・ソンギュンは先週から撮影を始めたこのドラマで、刑事役を演じる予定だった」と報じた。
同メディアは以降、『ノー・ウェイ・アウト』製作会社、そして所属事務所の公式発表にも着目し、イ・ソンギュンの違法薬物疑惑を重点的に取り扱った。そのほか、映画『脱出:PROJECT SILENCE』『幸せの国』(ともに原題)の公開が控えていたことも伝えている。
先立って20日には、米『バラエティ』も報じていた。違法薬物疑惑に対する立場の発表直後、『パラサイト』に出演していたスター、イ・ソンギュンが警察の内偵を受けていると緊急報道。イ・ソンギュンは『パラサイト』のほか、現在韓国で公開中の『眠り』(原題)などで海外でも大きな愛を受けただけに、今回の事件に対する注目度も高い。
なお、イ・ソンギュンは内偵捜査対象者から被疑者へと転換され、まもなく召還調査が行われる予定だ。
ただ、具体的な時期は知られていない。イ・ソンギュンの弁護人を務める法務法人ジピョンのパク・ソンチョル弁護士は、本サイト提携メディア『OSEN』に「警察からは、まだ、召喚調査や捜査過程などについて、いかなる伝達も受けていない。まだ公式立場を明らかにして以来、これといった進展がない状態」と明らかにした。
本件を捜査中の仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係の関係者も「イ・ソンギュン氏に対する正確な召還調査日程はまだ決まっていない」と話す。イ・ソンギュン側も「捜査当局の調査に誠実に臨む」と言葉を慎んでいる状況だ。
今回の違法薬物疑惑によって、芸能界はもちろん、広告業界も混乱に陥った。イ・ソンギュンが広告塔を務める製薬会社はモデルの交替を検討しており、妻のチョン・ヘジンと夫婦同伴で撮った教育ブランドの広告も現在は下ろされている。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディー『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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