韓国“オーディション番組の名家”Mnetが番組の透明化に励んでいる。
【写真】IZ*ONEの一員だったかもしれない“投票操作”の犠牲者
現在放送中のダンスサバイバル番組『STREET WOMAN FIGHTER2』は10月19日、本サイト提携メディア『OSEN』に「ネット上で提起された疑惑を確認し次第、当該データを再点検した。投票が行われたプラットフォームから有効でないデータがフィルタリングされたことを確認した」と明らかにした。
先立ってYouTubeチャンネルに掲載された同番組のバトルパフォーマンスミッション映像について、一部ネットユーザーが操作疑惑を提起した。一部の参加チームの映像を見ると、再生回数に対して「いいね」数が異常なほど増えていたという。
このような指摘に番組製作陣は投票システムを再点検し、視聴者の疑惑を解消。視聴者がオーディション番組の“票数操作”に敏感になっていることから、透明性と公正性に重きを置いている。
番組関係者は「韓国国内外の視聴者の大切な意見が参加者によく伝えられるよう、より一層努力する」と視聴者に感謝の意を伝えた。
なお、視聴者が不正に敏感になっている背景には、過去の“ある事件”が挙げられる。
Mnetはこれまで、『PRODUCE 101』(2016~17)、『PRODUCE 48』(2018)、『I-LAND』(2020)、『Girls Planet 999』(2021)、『BOYS PLANET』(2023)など、数々の番組から人気K-POPグループを輩出し、“オーディション番組の名家”と称された。
しかし、IZ*ONEなどを生み出した『PRODUCE』シリーズで制作陣による不正な順位操作が行われていたことが発覚し、信頼は失墜。1995年の開局以来、最大の危機を迎えたことがある。
『PRODUCE』シリーズを演出したアン・ジュニョンPDは投票操作の容疑で拘束起訴され、裁判の末に約370万円の追徴金と懲役2年という判決が下された。そのほか複数の番組関係者も懲役刑が言い渡された。アンPDは2021年11月に出所し、1年5カ月後の今年4月にMnetに再入社している。
このような事件を経て、不正に人一倍敏感になったと思われるMnet。今回の『STREET WOMAN FIGHTER2』の件はシステム上の問題だったが、素早い対応からは二度と同じ過ちを繰り返さないようにという意思が垣間見える。今後も正常なオーディション番組作りに励み、二度と不正が起こらないよう願うばかりだ。
■【写真】IZ*ONEの一員だったかもしれない“投票操作”の犠牲者
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