ついに“完全体”まで壊れてしまった。
米ビルボードで驚異的な記録を作り、“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれたガールズグループFIFTY FIFTYの騒動が新しい局面に入る。
所属事務所ATTRAKTとメンバー4人が激しく対立していたが、メンバーのキナが他3人と異なる意見で、ATTRAKTへの復帰の意思を明らかにしたのだ。キナが立場を変えるようになった理由に関心が集まっているなかで、残りのメンバー3人がどんな動向を見せるか関心が集中している。
キナが専属契約効力停止仮処分の棄却に対する抗告を取り下げた。彼女は新しい法律代理人である法務法人シンウォンを通じて抗告取り下げ書を提出し、ATTRAKT側に復帰の意思を伝えたという。
ただ残りの3人であるセナ、アラン、シオは、依然として抗告をあきらめていない状況だ。彼女たちの法律代理人の法務法人バルンの関係者は、『OSEN』に「メンバーのキナのみ抗告取り下げ書を提出した。残りのメンバーの立場は変わらない」と明らかにした。
所属事務所に対する暴露性の主張まで提起し、激しい対立を続けていたFIFTY FIFTYが2つに分かれることになった。所属事務所への復帰を希望するようになったキナと、変わらない3人だ。ATTRAKT側は、キナの復帰の意思を聞いて対話を交わす計画だという。
FIFTY FIFTYは去る6月、ATTRAKTを相手に専属契約効力停止仮処分申請を提起し、精算や健康管理などを問題視した。テンパリング(専属契約期間中に他事務所と事前接触すること)疑惑を主張するATTRAKT側と対立しながら葛藤が続き、8月に裁判所が専属契約効力停止仮処分申請に対して棄却を決めたものの、直ちに抗告の意思を明らかにしたりした。
特に最近は、メンバー4人がSNSを通じてATTRAKTとチョン・ホンジュン代表に対する暴露文を公開し、大きな議論となった。モバイルメッセンジャーでの対話内容や写真、医師の所見書まで公開した。しかし世論は彼女たちに有利に作用しなかった状況だ。
そんななかで突然、キナが抗告を取り下げて復帰意思を明らかにしたことで、その背景に関心が集まっている。前日までメンバーたちはATTRAKTに対する暴露性の内容を盛り込んだ掲示文を公開していたが、突然抗告の取り下げの意思を伝えたためだ。
しかもメンバー3人は依然としてATTRAKTと対立状態であるため、キナがたった一人で違う方向を選択したわけだ。FIFTY FIFTYのSNSチャンネルには、今もチョン代表に対する書き込みが掲載されている。
問題は、キナの活動復帰も容易ではないという点だ。キナがATTRAKTに復帰して新しい活動方向を模索するとしても、“FIFTY FIFTY騒動”のイメージを簡単に払拭できるかは断言できない。
いずれにしてもFIFTY FIFTYの完全体が壊れたなかで、キナとATTRAKT、そして残りの3人の葛藤がどう展開されていくのか注目される。
(記事提供=OSEN)
◇FIFTY FIFTYとは?
キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループ。全員が韓国出身。確率的に五分五分という意味を持つグループ名には、理想と現実、そしてそのなかに共存する存在になるという思いが込められた。2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビュー。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に20週以上も連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新した。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。
■「私たちに50億ウォン投資したことにして借金返済を…」FIFTY FIFTYが事務所代表の“実体”主張
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