韓国の新たな転売対策が注目を集めている。
IUは9月23、24日に、ソウル松坡(ソンパ)区のKSPO DOMEで「2023 IUファンコンサート『I+UN1VER5E』」を開催した。
今回の公演は2019年のデビュー11周年ファンミーティング以来、4年ぶりに開かれるオフラインファンイベントだ。チケットは公式ファンクラブUAENAを対象に販売され、全席完売となった。
このコンサートを控えて、チケットの不正取引などに関する問題があった。これに対してIU所属事務所は、情報提供とモニタリングなどを通じて不正取引と疑われる件があれば持続的に削除要請を進めた。釈明が足りない場合、チケット購入者に対しての厳重な本人確認を経て、現場でのチケット受領を進行する計画だと明らかにした。
その後、所属事務所は違法と確認された計12件のチケットに対してファンクラブ除名措置、販売サイト利用1年停止などの決断を下した。
そして、不正取引などを情報提供した人々に取り消しになったチケットを渡すなどした。 このチケットで公演を見ることになったあるファンは、「夢のようです」と受け取ったチケットを公開した。
所属事務所はチケットを渡す際に、「お客様が情報提供した資料をもとに不正取引のチケットを摘発し、取り消し処理しました。お客様には情報提供された回のチケットをお渡しする予定です」とメールを送ったという。
最近、韓国ではチケット転売に関連する問題が多発している。「チケッティング」と呼ばれる激しいチケット戦争で獲得した一部が、取引サイトなどに高い価格でチケットを転売するケースは少なくない。
イム・ヨンウンのコンサートチケットは完売後、16万ウォン(約1万8000円)のVIP席チケット2枚を180万ウォン(約20万円)で転売するという問題が発生し、議論が起きた。これに対しイム・ヨンウン所属事務所は「チケット販売開始と同時に数百万ウォン以上で転売する転売ヤーが、公演文化と秩序を乱している。不正取引とみなされるチケットに対して事前案内なしに直ちに取り消す」と強力な対応を予告した。
この問題が起きている中で登場した、情報提供者へのチケット譲渡という対策は、転売根絶にいい影響を与えるだろう。このような対策が浸透すれば、公演文化と秩序が保たれるのではないかと期待が集まっている。
(記事提供=OSEN)
◇IU プロフィール
1993年5月16日生まれ。本名イ・ジウン。韓国・ソウル出身。2008年にソロ歌手としてデビューした。芸名のIU(アイユー)は“I”と“YOU”の合成語で「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている。女性ソロ歌手としてトップに君臨しつつ、女優業も並行。2011年のドラマ『ドリームハイ』で連ドラ初出演&初主演を果たし、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』などで主演を務めた。2023年3月30日、映画『ドリーム』(原題)の制作報告会で、女優活動時の名前も本名からIUに統一すると発表した。
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