俳優チャン・ヒョク、2度目の“イ・バンウォン”演じた時代劇『私の国』を振り返る【インタビュー前編】

2019年12月07日 話題 #韓流時代劇

韓国で11月23日に最終回を迎えた時代劇『私の国』で、深みのある演技とカリスマを披露した俳優チャン・ヒョク。

新しい国の建国を目指す歴史上の実在人物イ・バンウォン(のちに朝鮮王朝3代王・太宗)役を務め、ドラマの展開に力を添えた。

本紙のインタビューに応じた彼は、「もう一度やりたかったイ・バンウォン役に再挑戦できるチャンスをくれた監督にありがたい」と口を開く。

「主演俳優たちがみんな一生懸命準備してきたので、撮影現場では各自それらについてたくさん話し合った。息を合わせていく過程が楽しかったのに、ドラマが終了してしまって名残惜しい」と、9カ月にわたった撮影を振り返った。

俳優チャン・ヒョク、女性ファンの心を揺さぶるビジュアル公開【PHOTO】

視聴率は毎話4%台と振るわなかったが、高麗末期から朝鮮初期という、激動の時代を舞台にしていただけに、重みのあるストーリーで正統派時代劇のプライドを守っている。チャン・ヒョクは「いい視聴率が欲しいのはスタッフも俳優も一緒だ。残念だけど、結果を認めることも重要だと思う。視聴率が低い理由もあったはずだ」と語った。

(写真提供=iHQ)

チャン・ヒョクは、これまでドラマ『推奴』『根の深い木』『客主』、映画『純粋の時代』など、数多くの時代劇を経験している。今回は、『純粋の時代』に続き、2度目のイ・バンウォン役を務めた。

「『純粋の時代』の延長線だと思って演技に臨んだ。映画では時間の問題で表現できなかったものが多かったが、今回の『私の国』で解消できた。新たに創造する感じで、難しいけれど楽しかった。イ・バンウォンは、冷酷に見えて内面には大きな悲しみを抱える人物だと思う。特に父親(イ・ソンゲ)がバンウォンにプレッシャーをかけるシーンは、今でも気の毒に思う。イ・バンウォンは実際にも自分の話をあまりしなかったと聞いた。だから何かを打ち明けるシーンは、より大事なシーンに思えた」

(写真提供=Celltrion Entertainment)

キャラクターになりきるためにセリフだけでなく、些細な行動にも神経を使ったという彼は、「どう立っているほうが良いかなど、ポジションから視線の方向までたくさん悩んだ」と振り返った。

チャン・ヒョクが感じる時代劇の魅力は何だろうか。

「どんな時代劇でも、その時代を経験した人は現実には存在しない。史料などを参考にある程度の嘘も交えてドラマ化するのだが、そういう意味で時代劇はファンタジー的な要素が含まれていると思う。だから時代劇はもっと興味深い」(つづく)

(写真提供=iHQ)

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集