故ク・ハラの悲報にウェルテル効果を憂慮する韓国メディア。打開策は?

2019年11月26日 話題 #KARA

ソルリに続き、ク・ハラまでもがこの世を去ったことで心を痛め、憂鬱さまで感じてしまうウェルテル効果が憂慮される。

さらにいえば、パパゲーノ効果を求める声も多くなっている。

パパゲーノ効果とは、極端な選択で死亡した人々のマスコミ報道を自粛し、慎重な報道をすることで自殺を予防する効果を意味し、韓国では最近になってようやく定着しつつある。

かつてはスターが突然死亡すれば、遺体安置所や出棺を取材し、弔問客らをインタビューするなど取材合戦があったが、近年は葬儀の手続きを非公開にし、このような現象はかなり解消された状態だ。

しかしメディア数が増えるにつれ、取材合戦も過熱し、オンライン上での無分別な競争報道は依然として解決すべき課題として残っている。

ソルリの悲報当時も故人の過去のSNS写真が話題を集め、いわゆる「便乗報道」が幅を利かせ、眉をひそめた。

故人は生前にも悪質な書き込みなどで苦情を吐露していたが、このような推測性記事や誤用報道・乱用報道が幅を利かせたという指摘も続く。にもかかわらず、ク・ハラ死亡後も同じ行動が韓国では続いている。

SBSの調査報道番組『それが知りたい』では最近、「誰がソルリを殺したか」でこのような現象を皮肉った。

番組内ではソルリ死亡後に報道された記事の数々を分析した資料も公開されたが、少なくとも数十の、多くは数百に上る同じ内容の記事が溢れ出たが、これらは結局、誰も責任を負わない悪質コメントの場になってしまうこともある。

大衆はこのような無分別な報道競争の改善に共感を示し、メディアも自省の声を上げている。業界でも「これ以上の悲劇は防がなければならない」とし、過去に比べて著しく改善する傾向を見せている。

もちろん、依然として彼女たちの過去史が話題を集めたり、刺激的なタイトルなども目につくが、過去に比べると着実に変わりつつある。

とある業界関係者は「あまりにも惜しい生命が去りつつある。業界も大きな衝撃に包まれている。特に故人の死後、刺激的な報道やコンテンツは一般大衆だけでなく、故人の遺族や知人にも致命傷を与える。2次被害まで憂慮されるわけだ。絶対に止められなければならず、今後も克服しなければならない部分だ」と明らかにした。

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