韓国で起きた小学校教師の痛ましい事件、著名人らは教育現場や現代社会の問題点を指摘

2023年07月23日 話題

最近、韓国では一人の小学校教師が、自身の手で人生の幕を下ろした。そんななか、著名人から現代の教育現場などを問題視する声があがっている。

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7月19日、ソウル瑞草(ソチョ)区に位置する小学校では、一人の教師が亡くなった状態で発見された。ソウル教師労働組合によると、故人は最近、いじめに関する業務を担当し、保護者の苦情に苦しめられていたことが分かった。

教育現場と人権

この事件について、作家のホ・ジウンは「何よりも、(選んだ)場所が一番心痛い。そこでなければ、個人的な理由として扱われたり、埋められたりすると思った(のだろう)」とし、「ニュースでは“教権墜落”という言葉が出ている。生徒たちの人権が上がったせいで、教師たちの人権が落ちたという意味だろう。間違った言葉だ。教権という言葉自体に問題がある」と発信した。

(写真提供=OSEN)​ホ・ジウン

続けて「誰かの人権を取り戻すことで、他の誰かの人権を脅かしたとすれば、それは初めから人権の問題ではなかったこと」とし、「教権という言葉は、教室で生徒の権利と教師の権利が別々に存在し、互いに共生できないという論理を前提とする。人権は分けられない。人権は、誰がより多く享受しようと努力できる“土地の獲得”ではない。そのような誤った言葉の使い方とインフレが、問題をより一層解決しにくくする」と述べた。

それとともに「過去の教育現場で学生たちが受けた暴力と不条理を正常に戻したとすれば、この間、悪習で危険に抑えてきたものを原則と、手続きを通じて規制できる厳正な道具もまたともに悩むべきだった。しかし、そのようなルールは結局作られなかった」と指摘している。

最後に「見てもお互いのせいにする政界と陣営の攻防が続くだろう」とし、「私は他人のせいにするよりは、問題を解決する意志と結果を持ってくる側に立つ。故人の冥福を祈る」と追悼した。

「個人主義と利己心」

そして歌手のハリムは21日、『収縮社会』という本の「出産率の減少と科学技術の発展は、自然に個人主義と利己心を強化させる。子供が普通1、2人いる家庭で親の集中的な世話を受けて育つと、自然と個人的性向が強くならざるを得ない。ここに現代文明の発達で自家用車、パソコン、スマートフォンのような機械を巧みに扱いながら、一人でも十分幸せに過ごすことができる。公共利益、慈善、秩序などの精神的基盤が弱まり、個別的には妥当な話が全体的には誤った現象を意味する、いわゆる“構成の誤り”という状況が現れ始める。すべての個人が、閉鎖された状況で自身の幸せだけを追求し、社会全体の秩序と道徳が崩れることだ」という内容を引用し、故人を哀悼した。 

(写真提供=OSEN)​ハリム

また俳優のムン・チョンシクは「謹んで故人の冥福を祈ります。故ソイ初等学校先生事件の真実が明らかになることを祈ります」という願いを伝えている。

彼らは最近、学校で極端な選択をした教師を追慕するとともに、教師がこのような選択をした状況を指摘し、所信発言をしたのだ。これに対し、多くのネットユーザーが支持の反応を示している。

(写真提供=OSEN)​ムン・チョンシク

(記事提供=OSEN)

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