“奇跡のグループ”と呼ばれるFIFTY FIFTYを他事務所に独断で“売却”しようとしたとの疑惑が浮上したプロデュース会社が反論した。
【写真】BLACKPINK超え!「FIFTY FIFTY」とは?
7月3日、FIFTY FIFTYプロジェクトの管理および業務を遂行した株式会社The Giversが公式立場を発表し、「(FIFTY FIFTYの所属事務所)ATTRAKT側は、まるで当社のアン・ソンイル代表がFIFTY FIFTYメンバーたちの去就に対してワーナーミュージック・コリアと独断的に議論したと歪曲しているが、これは事実ではない」と切り出した。
続けて「ワーナーミュージック・コリアが“レーベル・ディール”の構造について提案し、これに対してワーナーミュージック側はATTRAKTのチョン・ホンジュン代表との議論を希望し、その内容が伝えられたためにATTRAKTとワーナーミュージック・コリア両社間が連結された」と説明した。
The Giversは「“レーベル・ディール”の構造とは、資金やインフラが不足している中小企業をグローバル会社の傘下レーベルに置き、その運営方式はそのまま維持するが、資金とインフラを提供することで運営を円滑にするための構造。国内外で使用されている投資方式だ。当時、資金も不足していて安定した運営が必要だったATTRAKTにとってこの提案は、良いシグナルであり、長期的に会社とアーティストの得になると考え、ワーナーミュージック・コリアの提案を伝えた」と伝えた。
また「この時、チョン・ホンジュン代表はATTRAKTの上場を希望しており、ワーナーミュージック・コリアに拒絶意思を明らかにし、以降は先払い投資に対して関心を表明した。これに対してワーナーミュージック・コリアは、それに合わせて提案を修正したのだ。当社は意思決定権者ではなく、これに対していかなる不必要な役割も遂行しなかった」と述べた。
そして「ATTRAKTは、あたかもワーナーミュージック・コリアのレーベル・ディールを受諾しなかったことに不満を持った当社が裏で企てた謀略だと主張しているが、これはまったく事実ではない」と主張した。
それと共に「会社とアーティスト当事者間のイシューに集中してほしい。これ以上、推測性の虚偽フレームと当社の名誉を傷つける行為を中断してほしい」とし、「虚偽事実の流布および名誉毀損が継続される場合、強硬に法的対応をする」と付け加えた。
先立って同日、ATTRAKTはThe Giversのアン・ソンイル代表がFIFTY FIFTYメンバーたちの“バイアウト”を独断で進行したと主張し、録音ファイルまで公開した。
ここでいう“バイアウト”とは、契約期間が残っていたとしても一定の金額を支払うことで相手側に権利を放棄させて契約を解除し、自分たちのほうに引き入れることを意味する。
ATTRAKT側が録音ファイルには、去る5月9日にATTRAKTのチョン・ホンジュン代表がワーナーミュージック・コリアのA専務と通話をしながら、アン・ソンイル代表がFIFTY FIFTYのバイアウトを進行しているという内容が確認される過程が込められていた。
その録音のなかでA専務はチョン代表に、「私がアン・ソンイル代表には前にバイアウトをすることで200億ウォン(約20億円)の提案をしたことがある」と話し、チョン代表は「私は聞いていない」と答えた。
それに対してA専務は「聞いたことがない?」と述べ、チョン代表は「バイアウトというのは何か?」と尋ねた。するとA専務は「だから私たちがすべて、普通に表現すれば子供たちをすべて引き受け、そのやり方で申し上げた」と話し、チョン代表は「いいえ、いいえ」と話しながら録音記録は終わった。
録音記録についてATTRAKT側は、「アン・ソンイル代表は所属事務所ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表の承認なしに、独断的にFIFTY FIFTYのバイアウトを進行していた」と主張した。
一方で6月28日、FIFTY FIFTYメンバーの法律代理人である法務法人バルンは、「4人のメンバーたちは法律代理人を通じて6月19日、所属事務所を相手にした専属契約効力停止仮処分申請をソウル中央地裁に提起し、現在裁判が進行中」と明らかにした。
なおFIFTY FIFTYは、キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループで、全員が韓国出身だ。
2022年11月18日に初のミニアルバム『FIFTY FIFTY』でデビューし、初のシングル『The Beginning: Cupid』のタイトル曲『Cupid』を通じて、米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」にチャートインした。
FIFTY FIFTYは、NewJeansが作ったK-POPガールズグループのデビュー最短期間での「HOT100」チャートイン記録を更新(デビュー6カ月→デビュー4カ月)し、さらにBLACKPINKが持っていたK-POPガールズグループの最長チャートイン記録(8週連続)まで更新。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。
次世代を担うK-POPガールズグループとして注目を集めたが、所属事務所との葛藤で現在は活動が中断された状態だ。
■“弱小事務所”なのにBLACKPINKやTWICEを超えたFIFTY FIFTY、成功の秘訣とは
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