米ビルボードで歴代K-POPガールズグループの記録を塗り替えたFIFTY FIFTYが所属事務所との葛藤を見せているなか、新たな事実が判明した。
【写真】BLACKPINK超え!「FIFTY FIFTY」とは?
7月3日、所属事務所ATTRAKTは、FIFTY FIFTYプロジェクトの管理および業務を遂行した株式会社The Giversのアン・ソンイル代表がメンバーたちの“バイアウト”を独断で進行したと主張し、録音ファイルまで公開した。
ここでいう“バイアウト”とは、契約期間が残っていたとしても一定の金額を支払うことで相手側に権利を放棄させて契約を解除し、自分たちのほうに引き入れることを意味する。
ATTRAKT側が録音ファイルには、去る5月9日にATTRAKTのチョン・ホンジュン代表がワーナーミュージック・コリアのA専務と通話をしながら、アン・ソンイル代表がFIFTY FIFTYのバイアウトを進行しているという内容が確認される過程が込められていた。
その録音のなかでA専務はチョン代表に、「私がアン・ソンイル代表には前にバイアウトをすることで200億ウォン(約20億円)の提案をしたことがある」と話し、チョン代表は「私は聞いていない」と答えた。
それに対してA専務は「聞いたことがない?」と述べ、チョン代表は「バイアウトというのは何か?」と尋ねた。
するとA専務は「だから私たちがすべて、普通に表現すれば子供たちをすべて引き受け、そのやり方で申し上げた」と話し、チョン代表は「いいえ、いいえ」と話しながら録音記録は終わった。
そんな録音記録についてATTRAKT側は、「アン・ソンイル代表は所属事務所ATTRAKTのチョン・ホンジュン代表の承認なしに、独断的にFIFTY FIFTYのバイアウトを進行していた」と主張した。
この録音ファイルについて、所属事務所の許可もなくバイアウトを進行したというThe Giversとワーナーミュージック・コリア側は、今のところ特別な立場を発表していない。
先立って6月28日、FIFTY FIFTYメンバーの法律代理人である法務法人バルンは、「4人のメンバーたちは法律代理人を通じて6月19日、専属契約効力停止仮処分申請をソウル中央地裁に提起し、現在裁判が進行中」と明らかにした。
一方で所属事務所側は6月27日、大ヒット曲『Cupid』をはじめ、FIFTY FIFTYのプロデュースを担ってきた株式会社The Giversのアン・ソンイル代表ら4人を相手にした告訴状をソウル江南(カンナム)警察署に提出したと伝えた。
ATTRAKTは「私たちと用役(業務)契約を結び、(FIFTY FIFTY)プロジェクトの管理および業務を遂行したThe Giversが、業務を引継ぎする過程で、会社のメールアカウントやプロジェクト関連資料を削除する業務妨害、電子記録など損壊、詐欺および業務上背任行為を行った」と主張した。
なおFIFTY FIFTYは、キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループで、全員が韓国出身だ。
2022年11月18日に初のミニアルバム『FIFTY FIFTY』でデビューし、初のシングル『The Beginning: Cupid』のタイトル曲『Cupid』を通じて、米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」にチャートインした。
FIFTY FIFTYは、NewJeansが作ったK-POPガールズグループのデビュー最短期間での「HOT100」チャートイン記録を更新(デビュー6カ月→デビュー4カ月)し、さらにBLACKPINKが持っていたK-POPガールズグループの最長チャートイン記録(8週連続)まで更新。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。
次世代を担うK-POPガールズグループとして注目を集めたが、所属事務所との葛藤で現在は活動が中断された状態だ。
■“弱小事務所”なのにBLACKPINKやTWICEを超えたFIFTY FIFTY、成功の秘訣とは
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