人気グループEXO（エクソ）のメンバー、カイが突然の入隊通知を受け、K-POP界が混乱している様子だ。
カイの所属事務所SMエンターテインメントは去る5月3日、ファンコミュニティプラットフォームに「カイは今年予定されたEXOのカムバックを準備中だったが、最近兵務庁の規定変更で5月11日に陸軍訓練所に入隊して基礎軍事訓練を受けた後、社会服務要員として代替服務することになった」と発表した。
入隊までわずか1週間を控えての突然の通知だった。
カイが所属するグループEXOは、今年デビュー11周年を迎え、メンバー全員が揃った“完全体”でのカムバックを予告した状況だ。4月8～9日には約4年4カ月ぶりにEXO完全体ファンミーティングを進行し、カムバックのムードを高めたりもした。
しかし突然のカイの入隊ニュースにEXOはもちろん、ファンまで不意打ちを食らった。カイは同日、自身のライブ放送で「準備したことが多かったのに残念だ」と涙を見せたりもした。
これに対して兵務庁の報道官室は「SMエンタの公式立場でカイの入隊が突然決まったように見え、残念だ」と公式立場を発表した。
兵務庁関係者は「該当の規定は2010年から適用された」とし、「カイの入隊は突然の規定変更ではない。入隊、招集関連の規定が変更された部分はない」と伝えた。
これは入隊延期事由の有無に対するSMエンタと兵務庁の見解が異なるために起きたものと解釈される。
現行規定上、入隊対象者は計5回の延期が可能だ。そのうち2回は、「その他のやむを得ない事由」（放送活動目的）で入隊を先送りすることができる。残りの3回は病気、就職などが入隊延期の理由にならなければならない。
兵役法によると、兵役延期は疾病・心身障害、家族の危篤・死亡、学校入学試験受験、その他のやむを得ない理由などがあってこそ可能だ。延期回数と事由別の延期期間は兵務庁長が決めることになっている。
実務を担当する各地方庁の場合、大きな枠組みでこれを適用し、5回とも芸能活動を入隊延期の理由として認めるのが通常だった。
一部では最近、ボーイズグループVIXX出身のRAVIなど、芸能界の“兵役逃れ疑惑”が再び浮上しているため、兵務庁が関連規定を厳格に適用し始めたのではないかという分析も出てきた。
そのためカイと同じく、1994年生まれの芸能界のスターたちも同じ基準を適用されると推測されるだけに、兵役問題と関連した悩みが深まっている。
現在、入隊を控えている1994年生まれの芸能人たちは俳優カン・テオ、ソン・ガン、歌手兼演技者であるGOT7・ジニョン、BTS（防弾少年団）・RMがいる。彼らのうち、ジニョンは本日（5月8日）の入隊が確定した。
RMは5月5日、ファンコミュニティ「Weverse」を通じて「何度も申し上げたように、ますます口を開くことが本当に難しい。ただ大人になりながら沈黙を学んでいると信じる」とし、「率直に言って、行ってきたあと、どうなるのか気になるし怖い」と入隊を控えた心境も明らかにした。
とある芸能界の関係者は「芸能活動が目的であれば、通常計5回の入隊延期が可能だと理解している」とし、「ただRAVIの事件後、雰囲気が大きく変わったと見ている」と話した。
続けて「1994年生まれのアーティストだけでなく、延期理由2回（芸能活動目的）をすべて使ったアーティストも入隊延期が難しい状況」と説明した。
それと共に「カイの突然の入隊でボーイズグループの所属事務所の場合、予定されたスケジュール管理、および今後の日程に対する悩みが深まっている状況だ」と付け加えた。
■BTSとあまりに対照的…嘘の病気で“兵役逃れ”を画策したRAVI
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