BTS(防弾少年団)のJIMINに似るために繰り返した美容整形が原因で、カナダ人俳優が亡くなったというニュースが、フェイクである可能性が提起された。
4月26日(現地時間)、アメリカのネットラジオ局「iHeart Radio」のカナダ版は、カナダ人俳優セント・フォン・コルッチさんの死亡ニュースを単独報道した英『デイリー・メール』が、この記事を削除したと報じた。『デイリー・メール』は記事の削除について言及していない。
先立って24日、『デイリー・メール』はコルッチさんが韓国で美容整形手術を受けて亡くなったと報道。このニュースによると、コルッチさんはBTSのJIMINに顔を似せるため、1年間で12回、約3000万円を費やして整形手術を行っていたという。
この過程で、韓国の病院で2022年11月に挿入した顎のインプラントを除去するための手術の際、感染による合併症を発生し、死亡したとされていた。
だが今回、コルッチさんは死亡していないどころか、存在しない可能性が提起されたのだ。
というのも、まず彼の活動歴がネット上に見当たらず、エージェンシーの住所や電話番号も虚偽のものだった。
また、韓国で活動しているある記者は、コルッチ関連のニュースが全て虚偽である可能性が高いと韓国メディアを通じて指摘。
コルッチさんの写真は75%の可能性でAI生成だという結果や、コルッチさんが出演したとされるドラマ『Pretty Lies』の情報がどこにも見当たらないという点などを根拠にしている。ほかにも間接的な死因となった顎のインプラント除去手術と、『Pretty Lies』の撮影期間が被っていることも不可解だと指摘している。
フェイク説が提起された今、韓国国内でもさまざまな情報が錯綜している状況だ。果たしてコルッチさんとは何者なのか。韓国警察や駐韓カナダ大使館はコルッチさんの死亡について確認していないというが、果たして…。
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