BLACKPINKの“再契約問題”はあるが…低評価が続いた「韓国ビッグ4」YGエンタが上昇を見せているワケ

2023年04月01日 話題

“韓国ビッグ4”と呼べる芸能事務所のなかで、相対的に低評価が続いていたYGエンターテインメントが本格的な反撃に乗り出した。

【写真】BLACKPINK、「無難に」再契約は本当か

ここ数年間、YGアーティストのラインナップは、その名声に比べて単調だった。

「主力」であるBLACKPINKがいたものの活動の空白期が長く、2020年にデビューしたボーイグループTREASUREも成果が期待に及ばないという評価を受け、HYBE、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメントに比べて相対的に評価が低かった。

弱り目にたたり目で、YGの総括プロデューサーであるヤン・ヒョンソクが各種事件・事故に巻き込まれ、YGの影はさらに暗くなった。

ここ数年、低評価だったYGエンタ

しかし最近、証券会社が先を争ってYGの目標株価を上方修正し、肯定的な展望を出している。昨年末、BLACKPINKの“再契約問題”を理由に相次いで目標価格を下げたのとは、まったく異なる雰囲気だ。

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

昨年、株価が20%下がったYGは、今年に入って株価が30%以上も上昇した。今年上半期に予定されたYG所属の主要アーティストの復帰で、実績の改善が予想されるという分析だ。

世界のトップガールズグループに成長したBLACKPINKのワールドツアーの回数増加、同メンバーであるジスのソロ活動、BIGBANG・G-DRAGONのカムバック、新ガールズグループBABYMONSTERのデビューなどが、株価上昇の要因に挙げられる。

最近、市場の目が“SM買収戦”に集中し、YGの株価が停滞したが「本業」にオールインするアーティストたちのおかげで再び上昇傾向に乗ったのだ。テシン証券のイ・ジウン研究員は「今年、BLACKPINKジスのアルバム発売、BLACKPINKとTREASUREのワールドツアーで実績の成長が展望され、新人グループに対する期待もかけることができる」と見た。

ソロとしてスタートを切るBLACKPINKのジスは、すでに“青信号”が灯った。ジスが3月31日に発表した初ソロアルバムの先行注文量は124万枚を超え、歴代K-POP女性ソロアーティストの最高記録を更新した。

(写真提供=YGエンターテイメント)ジス

ジスのソロアルバム『ME』は、デビューから6年8月となった彼女が初めて発表するソロアルバムで、2018年から続いてきたBLACKPINKのソロプロジェクトの「有終の美」を飾るアルバムでもある。

これまで成功裏にBLACKPINKのソロプロジェクトを進めてきたYGは、今回のジスのソロデビュー活動に過去最大の制作費を投入し、最高の結果を出すという覚悟だ。

新ガールズグループにも期待大

3年6カ月ぶりにヤン・ヒョンソクPDがYGに復帰し、最も焦点を合わせているのが、新ガールズグループBABYMONSTERのローンチだ。BABYMONSTERは、YGがBLACKPINK以来、約7年ぶりに披露する新しいガールズグループだ。

(画像提供=YGエンターテインメント)BABYMONSTER

BABYMONSTERの市場での成果はYGの底力を示す一方で、TREASUREと共にYGの未来への成長動力確保の重要な転換点になるものと見られる。

G-DRAGONの本業復帰もK-POPファンの関心を集めている。BIGBANGメンバーで唯一、YGに残留したG-DRAGONは、今年上半期のカムバックを予告している状態だ。長い空白期を経ているが、BIGBANGとG-DRAGONは依然として強力でグローバルな影響力を発揮している。

2022年4月にBIGBANGが4年ぶりに発売したシングル『春夏秋冬』は、特別な放送活動や広報なしに韓国主要音源チャートを席巻。BIGBANGのヒット曲の大部分を作詞、作曲してプロデューシング能力を見せたG-DRAGONが6年ぶりに発売するソロアルバムであるだけに、期待も高まっている。

(写真提供=OSEN)G-DRAGON

とあるK-POP企画会社の関係者は、「新型コロナで沈滞したK-POP界が昨年から公演とアルバム好況期を迎え、活気を取り戻している。大規模なワールドツアーを展開しているBLACKPINKと相次いでアルバムを発売するYGアーティストたちが、その恩恵を受けるだろう」と見通した。

今年上半期のK-POP公演市場は、前年比150%増の437万人で、前例のない好況期を迎えている。証券街では今年上半期にBLACKPINKが88万人、TREASUREが27万人など、計116万人を集めるものと予想している。これは市場シェア27%に当たる数字で、20万人を集めるSMと共同首位圏を形成するほどの数値だ。

それでも残るリスク

ただ、ヤン・ヒョンソク総括プロデューサーとBLACKPINKの再契約の不確実性は依然として不安要素として残っている。

ヤン・ヒョンソクを眺める大衆の視線は、依然としてきれいなだけではない。

SE7EN、BIGBANG、2NE1などを成功させた彼のプロデューシング能力がYGの復興を導いたという点は否認できないが、最近出所した元BIGBANGのV.Iが中心にいた「バーニングサン事件」の余波で退陣した彼が、あっさりと復帰する姿は反感を抱かせるしかない。

ヤン・ヒョンソク総括プロデューサー

ヤン・ヒョンソクはiKON出身のB.Iの麻薬容疑捜査をもみ消そうと情報提供者を報復および脅迫した疑いに対して、1審で無罪判決を受けた。しかし検察が控訴して2審裁判を控えており、数億ウォン台の海外遠征賭博容疑は有罪と認められ、罰金刑を言い渡された。

YGの創業者でもある彼の「オーナーリスク」が完全に解消されたとは見難いなかで、BIGBANGとiKONの再契約が不発に終わったことに続き、BLACKPINKの再契約問題も解決されておらず、依然としてYGを圧迫している状況だ。

それでも当面の雰囲気は悪くない。株価が巡航するなど彼らの未来を楽観視する見方が多くなっており、今回の機会がYGの自尊心を取り戻すきっかけになるかは、彼らの手にかかっている。

2023年、YGが変化の岐路に立っていることは明らかだ。

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