俳優アン・ジェヒョンが3年ぶりに本業に復帰し、韓国KBS2の週末ドラマ『本物が現れた!』に登場した。
最近初放送されたドラマ『本物が現れた!』は、お腹の中の赤ちゃんの「真実」をめぐるシングルマザーと非婚男の偽契約ロマンスと妊娠、出産、育児を通じてアベンジャーズに生まれ変わる彼ら家族のドタバタ成長期を描く。
アン・ジェヒョンは劇中、優れた実力を持つ産婦人科・不妊クリニック専門医の“コン・テギョン”を演じた。あえて家族という疲れるしがらみを作りたくないため、非婚主義を維持していたが、オ・ヨンドゥ(演者ペク・ジニ)に出会って予期せぬ状況に置かれる人物だ。
本来、この役は俳優クァク・シヤンで決まっており、公式報道資料まで出ていたが、スケジュール問題で降板してアン・ジェヒョンが投入されることになった。ある意味、それほど愉快なスタートではないだろう。
普通は制作陣が「最初から主人公はあなたしか考えていなかった」という気持ちの良い嘘をつくが、誰かの代打になったということ、つまりは優先順位の第1位ではなかったことが明確に証明されたからだ。
しかし作品と俳優の間には縁があるという言葉のように、結局のところ誰が演じるのかが最も重要だ。経緯はあるにせよ、主人公の座はアン・ジェヒョンに渡ったので、初めての週末ドラマをうまく消化できれば、完璧なエンディングを迎えることができる。
アン・ジェヒョンは2020年に終映したドラマ『欠点ある恋人たち』(MBC)以来、3年ぶりにドラマに復帰したが、実はそれほど視聴者の期待が大きいとはいえない。ただでさえ『ヒョンジェは美しい』『三姉弟が勇敢に』などが酷評され、ヒット確実だったKBSの週末ドラマが不振の沼に陥ったなかで、演技力を証明したことのないアン・ジェヒョンが主演を務めるからだ。
2009年にファッションモデルとしてデビューしたアン・ジェヒョンは、2013年のメガヒットドラマ『星から来たあなた』で女優チョン・ジヒョンの弟役を演じて本格的な俳優生活を始めた。
映画ではまだフィルモグラフィーを論じるほどの作品がなく、ドラマは『君たちは包囲された』(SBS、2014)、『ディア・ブラッド~私の守護天使』(KBS2、2015)、『シンデレラと4人の騎士』(tvN、2016)、『ひと夏の奇跡~Waiting for you』(SBS、2017)、『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』(JTBC、2018)、『欠点ある恋人たち』(MBC、2020)などに出演した。
アジアを虜にした『星から来たあなた』のおかげで、すぐに主演級の俳優に成長したアン・ジェヒョン。しかし、準備なしに得た立場には問題が生じるものだ。アン・ジェヒョンの不足している演技力は作品のたびに指摘を受け、『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』のリュ・ウノ役こそ好評を得たが、ドラマよりもバラエティ番組で一層有名になった。
特に前妻である女優ク・ヘソンとの離婚を経験し、議論の中心に立ったこともある。2人はドロ沼の暴露戦の末に2020年7月15日、ついに離婚調停に合意して結婚4年で破局したが、演技力は依然として解決しなければならない宿題として残った。
では、3年ぶりにドラマ復帰した『本物が現れた!』が初放送され、アン・ジェヒョンに対する評価はどうなっただろうか。
以前と比べて驚くほど成長したり、大きな変化を感じられたりしなかったのが事実だ。それでも全50話の作品であり、今やっと1~2話が放送されただけに、まだ断言するには早すぎるだろう。俳優が少しずつ作品に溶け込み、キャラクターを理解してハマれば、十分に良い演技が出てくることもあるからだ。
歌手は歌が上手くなければならず、俳優は演技が上手くなければならない。芸能界では、それより重要な真理は存在しない。
初めての週末ドラマで『星から来たあなた』の弟役よりも大きなインパクトを残すことができるか、これ以上イシューメーカーではなく俳優アン・ジェヒョンと刻印できるか。すべては本人にかかっている。
(記事提供=OSEN)
◇アン・ジェヒョン プロフィール
1987年7月1日生まれ。もともとはモデルとして人気を集めており、2011年にバラエティ番組への出演をきっかけに世間に知られるように。2013年に放送されたドラマ『星から来たあなた』で俳優としての活動を開始した。2015年に女優ク・ヘソンと『ディア・ブラッド~私の守護天使』で共演し、これがきっかけとなり2016年5月に結婚。しかし2019年9月に離婚訴訟を起こし、2020年7月に離婚となった。
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